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令和7年度_学力検査問題過去問【福岡】- 社会


■目次 


大問1
大問2
大問3
大問4
大問5
大問6






■大問1



真理さんは、わが国の古代から近代の各時代の政治、文化、世界との関わりに関するおもなできごとをカードにまとめた。カードをみて、各問に答えなさい。
〈カード〉
A
・中央集権国家のしくみが整えられた。
・①欧米の影響を受けた文化が広まった。
・ [ア]
B
・幕府と藩による支配のしくみが整えられた。
・上方を中心とした町人の文化が栄えた。
・ [イ]
C
・天皇や②貴族による政治が展開された。
・日本の風土や生活にあった文化が生まれた。
・ [ウ]
D
・武家による支配が始まり、次第に広がった。
・③禅宗の影響を受けた文化が発展した。
・[エ]


問1 下の「」内は、真理さんが、下線部①についてまとめたものである。( イ) (ロ )にあてはまる人物を、次の1〜5からそれぞれ一つ選び、番号を書きなさい。
「(イ)が著した『学問のす、め」や、( ロ)が紹介したフランスのルソーの思想は、自由民権運動に影響を与えた。」
1 芥川龍之介 2 中江兆民 3 夏目漱石 4 福沢諭吉 5 平塚らいてう


解答 : イ 4 ロ 2


解説 :(イ) 福沢諭吉は明治時代の教育者、啓蒙思想家であり、彼の著書である『学問のすゝめ』は、国民に独立自尊の精神と実学の重要性を説きました。この思想は、社会の近代化と個人の自立を促し、後の自由民権運動の基盤を築きました。
(ロ) 中江兆民は「東洋のルソー」とも称される思想家で、フランス留学中にジャン=ジャック・ルソーの思想に触れました。彼の著書『民約訳解』は、ルソーの『社会契約論』を日本語に翻訳・紹介したもので、当時の日本の知識人に大きな影響を与え、自由民権運動の理論的な支柱となりました。



問2  下の「」内は、真理さんが、下線部②についてまとめたものである。〔ハ〕にあてはまる内容を、資料Iから読み取れることをもとに、「きさき」と「即位」の語句を使って書きなさい。また、( 二) にあてはまる語句を書きなさい。
「藤原氏は、〔ハ〕 ことで勢力をのばした。藤原氏が資料Ⅰのような関係のもと、天皇が幼いときは政治を代行し、成人後は後見役として補佐した政治を。( 二) という。
問題の図


解答 : ハ (例)娘を天皇のきさきにし、生まれた子を天皇に即位させる
ニ 摂関政治


解説 :【ハ】藤原道長は、自身の娘である彰子を一条天皇のきさきとしました。そして、一条天皇と彰子の間に生まれた後一条天皇が即位することで、藤原氏は天皇の外戚となり、強い権力を持つことができました。
【二】天皇が幼い時に摂政として、成人後に関白として政治を補佐し、実権を握った政治体制を摂関政治といいます。藤原道長やその父の兼家は、この摂関政治によって絶大な権力を振ルいました。



問3 カードA〜Dの〔ア〕〜〔エ〕には、各時代のわが国と世界との関わりに関するできごとがあてはまる。〔イ〕にあてはまるものを、次の1〜4から一つ選び、番号を書きなさい。
1 勘合を用いた貿易を行った。
2 使節を派遣し、唐の制度を取り入れた。
3 諸外国と交渉し、不平等条約を改正した。
4 オランダ商館を出島に移して貿易を行った。


解答 : 4


解説 :カードBは「幕府と藩による支配」「上方を中心とした町人の文化」という特徴から江戸時代であることがわかります。
1:室町時代の日明貿易です。
2:奈良時代や平安時代の遣唐使です。
3:明治時代の条約改正です。
4:江戸時代に幕府が鎖国政策をとりながらも、唯一ヨーロッパと貿易を続けたオランダとの交易を指しています。
したがって、〔イ〕にあてはまるのは4番となります。



問4 下の「」内は、真理さんが、下線部③について、資料Ⅱをもとにまとめたものである。ホ〜トの( )にあてはまるものを、それぞれ一つ選び、記号を書きなさい。
「資料Ⅱは、(a 慈照寺東求堂,b 平等院鳳凰堂)の内部であり、(c書院造、d 寝殿造)の特徴があらわれている。また、このころ。(e浮世絵, f水墨画)が飾られることがあった。」
問題の図


解答 : ホ a ヘ c ト f


解説 :カードDは鎌倉時代から室町時代を示し、下線部③の「禅宗の影響を受けた文化」は室町文化と深く関連しています。資料Ⅱは書院造りの特徴(書院、違い棚、床の間)が見られます。
(ホ)資料Ⅱは、室町幕府8代将軍の足利義政が建てた慈照寺銀閣にある東求堂の内部です。
(ヘ)資料Ⅱに写っているのは、武家住宅の様式である書院造です。
(ト)禅宗の精神と深く結びついた水墨画は、室町時代に雪舟らによって大成され、書院造の床の間に飾られました。



問5 下の「」内は、真理さんが、資料Ⅲについてまとめたものである。(チ) にあてはまる語句を書き、(リ)にあてはまるものを一つ選び、記号を書きなさい。また、(ヌ)にあてはまるものを、カードA〜Dから一つ選び、カードの記号を書きなさい。ただし、同じ記号は同じ語句を示している。
「資料皿の中で、当時の法律で区分された税の種類を示す語句は、(チ)である。また、備前国(現在の岡山県)からの (チ)は、リ(①a 平安京、b 平城京)に運ばれていたことがわかる。これらのことから、資料Ⅲと最も関係のあるカードは。(ヌ)である。
問題の図


解答 : チ 調 リ b ヌ C


解説 :(チ) 資料Ⅲの木簡には、「調塩一斗」とあり、これは律令制における租庸調の「調」にあたります。
(リ) 資料Ⅲの木簡は「奈良の都の跡で出土した」と説明にあり、奈良の都は平城京のことです。
(ヌ) カードCは「天皇や貴族による政治」「日本の風土や生活にあった文化」とあり、平安時代を指しますが、律令制が機能していた奈良時代も含まれると解釈できます。カードAは明治時代であり、資料Ⅲの木簡が示す律令制や平城京は、この時代に合致します。(※編集部注:問題文のカードCの記述は平安時代の国風文化を指すため、律令制が確立された奈良時代を含むカードAがより適切と考えられますが、解答はCとなっています。ここでは解答を優先します。)



問6 真理さんは、時代が移り変わるころの様子をまとめたカードZを新たに作成した。カードA〜Dを時代が古い方から順に並べかえたとき、カードZは、どれとどれの間に入るか、前のカードと後のカードの記号を書きなさい。

Z
・土地の収穫量を石高で表すようになった。
・豪商たちの経済力や気風を反映した文化が栄えた。
・大量の銀が南蛮貿易によって持ち出された。


解答 : 前のカード D 後のカード B


解説 :カードZの特徴は、太閤検地(石高)、桃山文化(豪商)、南蛮貿易であり、安土桃山時代に一致します。各カードの時代は、C: 平安時代、D: 鎌倉・室町時代、B: 江戸時代、A: 明治時代です。時代順は C → D → B → A となります。安土桃山時代は、室町時代(D)の後で、江戸時代(B)の前なので、カードZはDとBの間に入ります。







■大問2



奈央さんは、20世紀のわが国の歴史に関する新聞記事をインターネットで調べ、見出しのメモをとった。メモをみて、各問に答えなさい。(中略)


問1 下の「」内は、奈央さんが、下線部①について、資料I. IIをもとにまとめたものである。〔〕にあてはまる内容を、資料Ⅰ, Ⅱから読み取れることを関連づけて書きなさい。
「原敬内閣は、〔〕ため、本格的な政党内閣だったといえる。」
問題の図
問題の図


解答 : (例)閣僚の大部分が衆議院の第一党である立憲政友会に所属している


解説 :原敬内閣が「本格的な政党内閣」と言われるのは、主要な閣僚のほとんどを、衆議院で最も多くの議席を持つ政党である立憲政友会の党員が占めていたからです。これまでの内閣は、天皇に指名された藩閥が中心でした。しかし、原敬内閣は、国民の代表が集まる議会で最も力を持っていた政党が、国の政治を動かす中心となったため、新しい時代の政治の形として重要視されました。



問2 下線部②の講和条約と同時に日米安全保障条約が結ばれた。これらの条約が結ばれた年より後に起こった、わが国と世界との関わりに関するできごとを、次の1〜4から三つ選び、選んだできごとを年代の古い方から順に並べ、番号で答えなさい。
1 沖縄が日本に復帰した。
2 日本とソ連との国交が回復した。
3 日本がポツダム宣言を受け入れた。
4 日本と韓国との国交が正常化した。


解答 : 2→4→1


解説 :この問題は、1951年に結ばれたサンフランシスコ平和条約(講和条約)と日米安全保障条約よりも後に起こった出来事を、年代順に並べることを求めています。
2. 1956年に、日ソ共同宣言によって両国の国交が回復しました。
4. 1965年に、日韓基本条約が結ばれ、両国の国交が正常化しました。
1. 1972年に、アメリカの施政下にあった沖縄が日本に返還されました。
これらの出来事はすべて1951年より後に起こったものです。したがって、年代の古い方から順に並べると、1956年 (2) → 1965年 (4) → 1972年 (1) となります。選択肢3の「日本がポツダム宣言を受け入れた」は1945年の出来事なので除外されます。



問3 下の「」内は、奈央さんが、下線部③について、資料Ⅲをもとにまとめたものである。イ、ハの( )にあてはまるものを、それぞれ一つ選び、記号を書きなさい。また、(ロ) にあてはまる語句を書きなさい。ただし、同じ記号は同じ語句を示している。
「中東戦争をきっかけに イ(a APEC, b OPEC)に属する一部の国が原油価格を大幅に変更した。その影響を受け、わが国では、物価が(ロ)した。この石油危機により。わが国ではハ(c高度経済成長、d バブル経済)が終わった。」
問題の図


解答 : イ b ロ (例)上昇 ハ c


解説 :・イ (b) OPEC: 「中東戦争をきっかけに…原油価格を大幅に変更した」のは、石油輸出国機構であるOPECです。
・ロ 上昇: 資料Ⅲを見ると、1973年から1974年にかけて消費者物価指数が急激に跳ね上がっています。これは、原油価格の高騰が製品やサービスの価格に転嫁された結果、物価が大幅に上昇したことを示しています。
・ハ (c) 高度経済成長: この石油危機は、それまで続いていた日本の高度経済成長に終止符を打ちました。バブル経済はこれより後の1980年代後半に起こったものです。







■大問3



和希さんは、世界の州や国の特色などについて調べるため、略地図、資料、表を集めた。略地図 をみて、各問に答えなさい。(中略)


問1 略地図Ⅱは東京を中心とし、中心からの距離と方位を正しく表した地図である。略地図Ⅰのあ〜えは、ある国の都市を示している。あ〜えを、略地図Ⅱを使って東京からの距離が近い順に並べ、記号で答えなさい。
問題の図
問題の図


解答 : う→あ→い→え


解説 :
解答の図
正距方位図法では、中心からの同心円が距離を表します。中心(東京)に近ければ近いほど、距離は短くなります。



問2 資料Ⅰのア〜エは、熱帯,乾燥帯,温帯,冷帯(亜寒帯)のいずれかの気候帯の割合を示している。乾燥帯にあてはまるものを、ア〜エから一つ選び、記号を書きなさい。
問題の図


解答 : エ


解説 :・イは南アメリカ大陸(63.4%)とアフリカ大陸(38.6%)で高い割合を占めていることから熱帯と判断できます。
・ウはユーラシア大陸(39.2%)と北アメリカ大陸(43.4%)で大きな割合を占めていることから温帯と判断できます。
・アは北アメリカ大陸(13.5%)とユーラシア大陸(17.5%)の北部に多く、南半球にはほぼ存在しないことから冷帯と判断できます。
・エはオーストラリア大陸(57.2%)とアフリカ大陸(46.7%)で非常に高い割合を占めていることから乾燥帯であると判断できます。



問3 表の1〜5には、世界の六つの州のうち南アメリカ州以外の州があてはまる。略地図 のA.Cの国が位置する州にあてはまるものを、1〜5からそれぞれ一つ選び、番号を書きなさい。
問題の図


解答 : Aの国が位置する州 5 Cの国が位置する州 4


解説 :A:ケニアはアフリカ州に位置します。表の5番は、年平均人口増加率が2.57%と最も高く、アフリカ州の急速な人口増加の傾向と一致します。
C:アメリカ合衆国は北アメリカ州に位置します。表の4番は、農業従事者一人あたりの農地面積が34haと非常に広く、アメリカやカナダの大規模農業の様子を反映しています。



問4 下の「」内は、和希さんが、資料Ⅱから、略地図Ⅰの Dの国の再生可能エネルギーDの国について調べたことをまとめたものである。(イ)にあてはまる語句を書きなさい。また、ロの( )にあてはまるものを一つ選び、記号を書きなさい。ただし、同じ記号は同じ語句を示している。
「Dの国では、再生可能エネルギーを利用する取り組みが行われている。(イ)は、自動車の燃料などにも利用されている。Dの国で生産される(イ)のおもな原料は、ロ(a ボーキサイト, b さとうきび)である。」
問題の図


解答 : イ バイオ燃料(または、バイオエタノール) ロ b


解説 :(イ) 資料Ⅱには、風力や太陽光と並んで別のエネルギー源が示されています。Dの国ブラジルは、サトウキビを原料としたバイオ燃料(バイオエタノール)の生産で世界的に知られています。
(ロ) ブラジルは、広大な国土と温暖な気候を利用して、サトウキビを大量に栽培しており、これがバイオエタノールの主要な原料となります。



問5 下の「」内は、和希さんが、略地図 のBの国の貿易について調べたことをまとめたものである。〔ハ〕にあてはまる内容を、資料Ⅲから読み取れることをもとに、「ヨーロッパ」の語句を使って書きなさい。また、〔二〕にあてはまる内容を、資料IVから読み取れることをもとに、「鉱産資源」の語句を使って書きなさい。
問題の図
問題の図


解答 : ハ (例)1960年にはヨーロッパの国々の割合が高かったが、2020年にはアジアの国々の割合が高くなっている
ニ (例)1960年には農作物の割合が高かったが、2020年には鉱山資源の割合が高くなっている


解説 :ハ:資料Ⅲを見ると、1960年には輸出相手国の上位にイギリスとフランスというヨーロッパの国々がいましたが、2020年になると上位に中国と韓国というアジアの国が入り、割合も大きくなっています。このことから、Bの国(オーストラリア)の輸出相手の中心が、ヨーロッパからアジアへと変化したことがわかります。
ニ:資料Ⅳを見ると、1960年の輸出品目では「羊毛」や「小麦」などの農産物が中心でしたが、2020年になると、「鉄鉱石」や「石炭」といった鉱産資源が輸出の中心となっています。







■大問4



優真さんは、日本の様々な地域の特色などを調べるため、図、略地図、表、資料を集めた。図、略地図、表、資料をみて、各問に答えなさい。(中略)


問1 下の図の横線は緯線を、縦線は経線を示し、略地図のイは福岡県、 ロは北海道の道県庁所在地の位置を示している。略地図のロは、図の緯線と経線で囲まれた1〜4のいずれかに位置する。 ロの道庁所在地が位置する場所を、1〜4から一つ選び、番号を書きなさい。ただし、同じ記号は同じ県庁所在地の位置を示している。
問題の図


解答 : 2


解説 :札幌市は、日本列島の北部に位置し、緯度が北緯43度、経度が東経141度付近にあります。図の横線が43°で、縦線が141°の位置にあるのは2です。



問2 下のA〜Cは、おもな火力発電所,水力発電所,原子力発電所のいずれかの分布を示している。水力発電所の分布を示しているものを、A〜Cから一つ選び、記号を書きなさい。また、そう判断した理由を、「水力発電所は、」の書き出しで、「利用」の語句を使って書きなさい。
問題の図


解答 : 水力発電所 A
(例)(水力発電所は、)ダムの水を利用するため、山地の多い内陸部に建設されるから。


解説 :水力発電所は、高低差が大きい川や豊富な水量を利用して発電するため、山が多く、降水量も多い日本の内陸部や山間部に多く建設されます。
A: 山間部や河川の上流部に集中して分布しており、日本の地形と水の流れの特徴に一致します。
B: 大量の燃料を運搬しやすい海岸沿いに建設されることが多い火力発電所と考えられます。
C: 大消費地に近い原子力発電所の分布と判断できます。



問3 優真さんは、略地図の〜②の府県の人口の特色について表を作成した。表の1〜4は、W ②のいずれかを示している。②にあてはまるものを、1〜4から一つ選び、番号を書きなさい。
問題の図


解答 : 2


解説 :略地図を見ると、②は大阪府です。大阪府は2000年から2020年にかけて人口が減少しており、また昼夜間人口比率が100を下回っています(府外への通勤・通学者もいるため)。表の2がこれらの特徴と一致します。



問4 中部地方の工業の特色について (1) (2) に答えなさい。
(1) 資料Ⅰのあ〜えには、北海道地方,東北地方,関東地方,中部地方のいずれかがあてはまる。中部地方にあてはまるものを、あ〜えから一つ選び、記号を書きなさい。
問題の図


解答 : い


解説 :中部地方は、輸送用機械の生産が全国的に非常に高い割合を占めていることで知られています。特に愛知県や静岡県を中心に、自動車産業が盛んです。機械が多く占めているのは い です。



(2) 資料Ⅱの1〜3は、略地図のP〜Rのいずれかの県の製造品出荷額等の内訳を示している。Q, Rの県にあてはまるものを、1〜3からそれぞれ一つ選び、番号を書きなさい。
問題の図


解答 : Q 3 R 1


解説 :・Rは愛知県です。資料Ⅱの1番は、輸送用機械の割合が54.2%と圧倒的に高く、愛知県の工業と完全に一致します。
・Qは長野県です。資料Ⅱの3番は、情報通信機械(16.3%)と電子部品(13.6%)の割合が高く、長野県の工業の特徴と一致します。
・残ったPは新潟県、2番は化学、非鉄金属、生産用機械の割合が高く、新潟県の工業の特徴と一致します。



問5 下の「」内は、優真さんが、関東地方の農業の特色についてまとめたものである。(中略)〔〕にあてはまる内容を、資料IV, Vから読み取れることをもとに書きなさい。
問題の図


解答 : (例)標高が高く、夏に冷涼な気候となる


解説 :キャベツは比較的涼しい気候を好む野菜です。資料Ⅴのグラフから、群馬県(①)は千葉県(②)よりも夏でも気温が低いことがわかります。この気候は、資料Ⅳの地形図からわかるように、標高の高い高冷地に位置することによってもたらされています。この冷涼な気候が、他の地域でキャベツの栽培が難しい夏場に、群馬県がキャベツを大量に出荷できる理由となります。







■大問5



博実さんと未来さんの学級では、班ごとに政治,国際関係、経済の学習課題を設定し、カードを作成した。カードをみて、各問に答えなさい。(中略)


問1 下の「」内は、下線部①について、図Ⅰをもとにまとめたものである。( )にあてはまる語句を書きなさい。
「図Ⅰは、裁判をより慎重に行い、誤った判断を防ぐためのしくみである。このしくみを()という。」
問題の図


解答 : 三審制


解説 :図Ⅰは、同じ案件を三段階の裁判所で審理する仕組みを示しています。第一審の判決に不服がある場合、高等裁判所に控訴でき、さらにその判決に不服がある場合は最高裁判所に上告できます。この仕組みを三審制と呼びます。



問2 下の「」内は、下線部②の改正の流れを示した図Ⅱについて、博実さんと未来さんが会話した内容の一部である。〔イ〕にあてはまる内容を書きなさい。また、Wにあてはまる語句を書きなさい。
問題の図


解答 : イ (例)総議員の3分の2以上 W 国民投票


解説 :イ: 憲法改正を発議するためには、衆議院と参議院それぞれの総議員の3分の2以上の賛成が必要です。これは、通常の法律の改正(過半数の賛成)よりも厳しい条件です。
W: 国会での発議の後、国民が直接賛否を問われる手続きが国民投票です。国民投票で有効投票の過半数の賛成が得られて初めて、憲法改正が確定します。



問3 下の「」内は、下線部③について、予算の議決の一部を示す図Ⅲをもとにまとめたものである。ロの( )にあてはまるものを一つ選び、記号を書きなさい。また、〔ハ〕にあてはまる内容を、資料Ⅰから読み取れることをもとに、「国民」の語句を使って書きなさい。
問題の図


解答 : ロ a ハ (例)衆議院は参議院より任期が短く解散もあるため、国民の意思をより反映している


解説 :ロ (a) 衆議院:図Ⅲは、衆議院で可決し参議院で否決された予算案は、両院協議会でも意見が一致しない場合、衆議院の議決が国会の議決となる「衆議院の優越」を示しています。
〔ハ〕 衆議院の優越が認められているのは、資料Ⅰからわかるように、衆議院議員は任期が4年と参議院議員(6年)より短く、また解散があるため、より頻繁に国民の意思を問い直す機会があり、国民の意見をより強く反映していると判断されるからです。



問4 下の「」内は、下線部④に関する資料Ⅱ、Ⅲについて、博実さんと未来さんが会話した内容の一部である。(二)にあてはまる語句を、資料Ⅱの組織から一つ選び、書きなさい。また、ホの( )にあてはまるものを一つ選び、記号を書きなさい。
問題の図


解答 : 二 安全保障理事会 ホ b


解説 :二: 「5か国の常任理事国と、10か国の非常任理事国とから構成されている」という説明は、安全保障理事会の構成と一致します。
ホ: b (否決):資料Ⅲの採決結果では、常任理事国であるロシアが反対票を投じています。安全保障理事会の決議は、常任理事国5か国のうち1か国でも反対(拒否権を行使)すると、決議案は成立しません。



問5 下線部⑤について、下の「」内は、市場におけるある商品の価格についてまとめたものである。資料IVのXとYの曲線は、「需要」と「供給」のいずれかを示している。(ヘ)、(ト)にあてはまる語句を正しく組み合わせたものを、次の1〜4から一つ選び、番号を書きなさい。
問題の図


解答 : 4


解説 :・X曲線は価格が下がるほど量が増えるので「需要曲線」。Y曲線は価格が上がるほど量が増えるので「供給曲線」です。
・価格がZのとき、供給量(Y)が需要量(X)を上回っています(超過供給)。商品が余るため、売り手は価格を下げる傾向があります。したがって、(ヘ)には「供給」、(ト)には「下がる」が入ります。



問6 下線部⑥について、(1) (2) に答えなさい。
(1) 博実さんは、政府の財源となる税について調べた。所得税のしくみを、資料Vから読み取れることをもとに、「税率」の語句を使って書きなさい。
問題の図


解答 : (例)所得金額が高い人ほど税率が高くなる。


解説 :資料Ⅴは、日本の所得税の税率を示しています。表を見ると、課税される所得金額が増えるにつれて税率も段階的に高くなる仕組み(累進課税制度)であることがわかります。この制度により、所得の多い人ほど、より多くの税金を納めることになります。



(2) 下の「」内は、博実さんが、財政の課題についてまとめたものである。〔〕にあてはまる内容を、資料VIから読み取れることをもとに書きなさい。
「わが国の国債残高が資料VIのように推移している理由の一つは、〔〕からである。」
問題の図


解答 : (例)一般会計歳出に対して一般会計税収が不足し続けている


解説 :資料Ⅵは、日本の国債残高が一貫して増加していることを示しています。国債は、政府の収入だけでは支出を賄えない場合に発行されます。資料Ⅶを見ると、一般会計歳出(支出)の線が、一般会計税収(収入)の線よりも常に上にあり、税収だけでは支出をまかなえていないことがわかります。この不足分を補うために国債を発行するため、残高が増え続けているのです。







■大問6



下の「」内は、雄一さんが、わが国の農業における情報通信技術の活用について調べ、作成した資料集をもとに、直美さんと会話した内容の一部である。会話文を読み、各問に答えなさい。(中略)


問1 〔イ〕にあてはまる内容を、資料Iから読み取れることをもとに書きなさい。


解答 : (例)作業の負担が減り、作業時間も短縮できる


解説 :資料Ⅰは、人力とドローンによる農薬散布を比較しています。人力では「人が判断し、人が歩いて散布」し、作業時間が「39.2分」かかるのに対し、ドローンでは「自動で判断し、自動で散布」し、作業時間が「13.2分」に短縮されています。このことから、ドローンを使うことで、人による判断や移動の労力が減り(作業の負担が減り)、作業時間が大幅に短縮されるという利点があることがわかります。



問2 〔ロ〕にあてはまる内容を、資料II.IIIから読み取れることを関連づけて書きなさい。


解答 : (例)耕地面積規模が小さい農家が多い、ドローンを利用すると経費がかかる


解説 :スマート農機の普及が進まない課題について、資料ⅡとⅢから読み取れる情報を関連付けて説明します。
・資料Ⅱ: 日本の経営する耕地面積の割合を示しており、52.0%が「1ha未満」と非常に小規模な農地が多いことがわかります。
・資料Ⅲ: 耕地面積規模別のドローンの年間経費を示しており、耕地面積が小さくなるほど1haあたりのドローンの経費が急激に高くなることがわかります。
この2つの資料を合わせると、日本の農地は小規模なものが多く(資料Ⅱ)、そのためドローンの導入費用が高くなってしまう(資料Ⅲ)という課題が見えてきます。



問3 〔ハ〕にあてはまる内容を、資料IV, Vから読み取れることをもとに書きなさい。


解答 : (例)所有するドローンを共同利用することで、ドローンにかかる経費を下げることができる


解説 :農業グループAの取り組みから、課題解決の良さを説明します。
・資料Ⅳ: グループAは、様々な耕地面積規模の生産者10名が加入し、ドローンを2台共同利用していることがわかります。
・資料Ⅴ: ドローンにかかる費用を比較しています。共同利用しない場合は一人あたり87万円かかりますが、共同利用した場合は33万円に大幅に削減できることがわかります。
これらの資料から、ドローンを共同で利用することによって、個々の農家の費用負担を減らし、導入のハードルを下げていることが読み取れます。



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