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令和7年度_学力検査問題過去問【北海道】- 国語


■目次 


大問1
大問2
大問3
大問4






■大問1



次の問いに答えなさい。



問一:(1)、(2)の傍線部の読みを書きなさい。



問一(2):塩分を過剰にとる。



解答 : かじょう


解説 : 「過」も「剰」も音読みで、「かじょう」が正当である。




問一(2):姉が私の言葉をる。



解答 : さえぎ


解説 : 訓読みで、「さえぎ(る)」が正当である。




問二:(1)、(2)の傍線部を漢字で書きなさい。



問二(1):国際会議の話題がソクホウで流れる。



解答 : 速報


解説 : 「速報」が正しい漢字で、この意味は漢字の通りで「事件や事の成り行きをすばやく知らせること。」である。




問二(2):子猫が足元にってきた。


解答 : 寄


解説 : 「寄る」が正しく、これは「ある人・物やある所に向かって近づく。近寄る。」といった意味である。



問三:(1)、(2)の漢字と同じ部首が使われている行書で書かれた漢字を、それぞれア~エから一つ選びなさい。



問三(1):煮


図1:問題の図(選択肢)

解答 : エ


解説 : 「煮」の部首は、漢字の下の部分の「灬」で、「れっか・れんが」である。

それぞれの選択肢の漢字の部首も整理する。
図2:解説の図

ア 「者」の部首は「耂」であり、「おいかんむり」と呼ばれる。
イ 「鳥」は、この漢字全体が部首であり、「とり・とりへん」と呼ばれる。
ウ 「緒」については、左側の「糸」が部首で、「いとへん」と呼ばれる。
エ 「熱」は、漢字の下の「灬」が部首で、「れっか・れんが」と呼ばれる。

したがって、選択肢エが適当である。




問三(2):趣


図3:問題の図(選択肢)

解答 : イ


解説 : 「趣」は「走」の部分が部首で、「そうにょう」と呼ばれる。

それぞれの選択肢の漢字の部首も整理する。
図4:解説の図
ア 「迎」については、「辶」の部分が部首で、「しんにょう」と呼ばれる。
イ 「起」は、「走」の部分が部首で、「そうにょう」と呼ばれる。
ウ 「取」の部首は「又」の部分であり、「また」と呼ばれる。
エ 「聴」は「耳」の部分が部首で、「みみ」と呼ばれる。

したがって、選択肢イが適当である。




問四:次の文の[  ]に当てはまる表現として最も適当なものを、ア~エから選びなさい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
彼は誰にでも優しい。ところが、[     ]。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ア 自分自身に対してはとても厳しい
イ 他人の立場で考えることができるからだ
ウ 多くの人から感謝されている
エ 思いやりのある行動ができるということだ



解答 : ア


解説 : 「ところが」は逆接の接続詞である。よって、前の文章で書かれた「彼は優しい」ということと、反する内容が[   ]に入るのが自然である。よって、選択肢アが適当である。
選択肢イは、「…からだ」という語尾から考えても、理由を説明する文章だとわかる。選択肢ウについては、優しさの結果の文である。選択肢エは、前の文章の言い換えになっている。よって、どれも不適当である。




問五:次の文章を読んで、(1)~(3)に答えなさい。


図5:問題の図(問題文)

問五(1):傍線1「玉」とは何のことですか。最も適当なものを、ア~エから選びなさい。

ア 五月雨の晴れ間 イ 薄雲がかかった月
ウ 芝生の上の露 エ 沢に咲くあやめ



解答 : ウ


解説 : 古文で「玉」は以下のような意味がある。
①宝石・宝玉。
②真珠
③美しいものの形容にいう語。
④涙・露など、形のまるいもののたとえ。

今回は、傍線1の直前に「芝生露敷いて」とあるので、この露のことだと考えられる。よって、選択肢ウが適当である。




問五(2):傍線2「不思議の思ひをなすに」とありますが、「ある人」は、ここではどのようなことを不思議に思ったのですか。最も適当なものを、ア~エから選びなさい。

ア まるで崑山のような美しい景色が川に沿って広がっていること。
イ 土手沿いの道をしばらく歩く間、前を行く犬が一切鳴かないこと。
ウ 進む道を変えると姿を消した犬が、元の道に戻ると姿を現すこと。
エ 川の水は濁っているのに、月がとてもきれいに映っていること。



解答 : ウ


解説 : 傍線2の直前の「それより江の堤には沿はず、我ゆく道は横なりしに犬見えずなる。こはいかにと又元の方へ戻りて見れば犬あり。」という部分に着目する。この内容に適するのは、選択肢ウだとわかる。




問五(3):この文章の内容に合うものを、ア~エから一つ選びなさい。

ア 犬の正体が何であったのかがわかった後は、もう進むべき道を迷うことはなかった。
イ 犬だと思っていたものが月の光だとわかると、月の光は二度と犬には見えなかった。
ウ 白い犬を月の光だと見間違えるような奇妙な体験は、一途な思い込みから生まれた。
エ 道に迷ってしまったことで、伝説上の山にいつような不思議な犬に出会うことができた。



解答 : イ


解説 : 最後の「知りて後は、迷ふて見んと思ひしかども、迷はれずと語れり。」という文に着目する。これは、「(犬だと思っていたものが月の光だったと)知ったあとは、迷って犬を見ようと思ったけれども、迷うことはできなかったと語った。」という意味である。よって、選択肢イが適当である。










■大問2



次の文章を読んで、問いに答えなさい。

※本文は掲載許諾申請中のため掲載がありません。



(佐々木宰、福井凱将「原体験としての造形ーイメージの形成と遊びとしての表現」による)



問一:傍線1、2の読みを書きなさい。



解答 : 1 きせき 2 ふく (らませる)


解説 :




問二:この文章で、『広辞苑』から言葉の意味が引用されている効果を説明したものとして最も適当なものを、ア~エから選びなさい。

ア 筆者の考えの根拠として言葉の客観的な意味が示されることで、筆者の考えが間違っていないことがより明確になる。
イ 言葉の一般的な意味を確認してから、段階的に論が展開されることで、筆者の考えが理解しやすくなる。
ウ 言葉について様々な解釈が紹介されることで、筆者の考えの妥当性を検討しながら読み進めることができる。
エ 辞書における言葉の意味と筆者の考えが比較できることで、筆者の考えが特殊なものではないことが印象付けられる。



解答 : イ




問三:傍線1「『あらわす』というより……漢字の方が適切でしょう」とありますが、「あらわす」と「あらわれる」の二つの動詞の関係と同じ関係になるように、次の[  ]に当てはまる動詞を書きなさい。


図6

解答 : 聞こえる


解説 : 「あらわす」と「あらわれる」の関係は、「あらわす」は他動詞、「あらわれる」は自動詞である。

「聞く」という動詞は他動詞である。よって、この二つの動詞の関係と同じ関係の動詞は他動詞なので、「聞こえる」だとわかる。




問四:傍線2「表現には、伝達の目的をもつ表現とそうではない表現があります」とありますが、「そうではない表現」について、次のようにまとめるとき、[ ① ]、[ ② ]に当てはまる文中の表現を、それぞれ十一字以上、十三字以上で書き抜きなさい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
表現の目的が[ ① ]ことにあり、誰かに何かを伝達するより[ ② ]された表現。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



解答 : ① 自分の精神を充足させる ② 表すことそのものが目的化


解説 :




問五:傍線3「なぐりがきは『表現』よりは『表出』の側面が強いといえます」とありますが、「表現」より「表出」の側面が強い例として最も適当なものを、ア~エから選びなさい。

ア 先生に促されて、地域に向けて案内状を書く。
イ 朝聞いたCMソングが頭の中で何度も流れる。
ウ 休日に公園を散歩しながら、ふと鼻歌を歌う。
エ 部隊のラストシーンでむせび泣く演技をする。



解答 : ウ




問六:傍線4「子どもの表現は、彼らの・・・・・・重要な要素となっている」とありますが、筆者は、どのような理由から、子どもにとって表現が生きていくうえで重要な要素となっていると考えていますか。最も適当なものを、ア~エから選びなさい。

ア 表現とは頭の中でイメージしたものを具体化することだが、子どもはなぐりがきから具体的なものをしだいに描けるようになることに喜びを見出しているから。
イ 一般的に、思考の過程や結果を外部へあらわすことが表現行為であるが、子どもにとっては、表現しようとする思考の過程そのものが喜びとなっているから。
ウ 表現は、自分以外の人にメッセージを伝えることを目的とする場合がほとんどだが、子どもの表現も、誰かに喜びの気持ちを伝えることが目的となっているから。
エ 一般的に表現とは、自分の感情や思考などを他者へ伝達することだが、子どもにとっては、表出することや表現することそのものが喜びとなっているから。



解答 : エ




問七:傍線5「表現はただ単にイメージ・・・・・・果たしていると言える」とありますが、筆者がこのように述べるのは、子どもがイメージを形成する過程において、表現がどのように役割を果たしているからですか。表現がそのように役割を果たす上での表現手段の役割に触れ、八十五字程度で書きなさい。



解答 : 経験から取り出された素材に秩序を与えるという表現手段のはたらきによって、頭の中のイメージを取り外し、表現しようと試みることを通して、イメージをしだいに具現化していくから。










■大問3



次は、中学生の白川さんが、夏休みの課題で「地域のつながり」について調べることになり、地域食堂を訪ねているときの会話の一部です。これを読んで、問いに答えなさい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[登場人物]
藤田さんー白川さんの幼い頃からの知り合いで、地域食堂で調理を担当している。
吉井さんー地域食堂の近所に住み、趣味で作った野菜を提供している。

藤田さん 今日の夕食は、吉井さんの畑で採れたトマトを使ったハヤシライスよ。どうかしら。
白川さん トマトの酸味と甘さのバランスが絶妙でとてもおいしい。さすが藤田さん。
藤田さん お口に合ってよかった。この味は、私の料理の[ ① ]があって、さらに[ ② ]があったからこそ生まれたのよ。
吉井さん そんな風に言ってもらえてうれしいな。そろそろトウモロコシが収穫できると思うから、次はトウモロコシを使った料理をお願いね。
白川さん その料理も食べてみたい。ところで、吉井さんは農業を営まれているのですか。
吉井さん いえいえ、定年退職してから、趣味で作った野菜を、ここで使ってもらっているんですよ。
白川さん そうだったのですね。この地域食堂は毎週水曜日に開かれているとのことですが、毎週こちらに来ているのですか。
吉井さん そうですね。ほぼ毎週来ています。
〔白川さん 実は昔、夏休みの課題で「地域のつながり」について調べることになって、知り合いの藤田さんにお願いして、こちらにおじゃましています。よかったら、この食堂に関わっていて、普段感じていることを教えていただけますか。〕
吉井さん いいですよ。ここに来るようになって二年たちますが、外を歩いているときに笑顔であいさつを交わせる人が増えたんですよね。顔見知りの人が増えると生活していて安心します。それに、自分が作った野菜が皆さんの役に立つのはうれしいことです。ここで生まれる地域の人とのつながりは、私の励みになっています。
藤田さん 同じ地域に住む人たちと自然にあいさつができるって、それだけで安心しますよね。
白川さん なるほど。
藤田さん まさにこの食堂は、人と人とのそういうつながりが生まれればという考えで始まったのよ。
白川さん そうだ。藤田さんは、この食堂が始まった頃からボランティアをしているのでしたね。食堂が始まった頃のことについて教えてください。
藤田さん そうね。ここが始まって二十年たつけれど、当時の自治会長さんが、隣人同士のつながりが弱くなっていることに危機感を抱かれたの。そして、単身世帯の高齢者の方が地域の色々な方と話す場が必要だということで始まったのよ。ちょうどその頃、私も家族で引っ越してきたばかりで、これから生活する地域を知るために関わり始めたの。今では、高齢の方以外にも、小さなお子さんのいるご家族が利用されることも増えたわ。ボランティアの仲間も少しずつ増えて、特に、吉井さんのように退職された方々が積極的に支えてくれているのよ。
白川さん なんだかとても心が温まる話ですね。地域のつながりは、[[                            ]]





問一:会話の内容を踏まえ、[ ① ]に当てはまる語として最も適当なものを、ア~エから選びなさい。また、[ ② ]に当てはまる表現を、十字程度で書きなさい。

ア 舌  イ 指  ウ 腕  エ 目



解答 : ① ウ ② 吉井さんの作ったトマト


解説 : [ ① ]について。
この場面で話題に上がっているハヤシライスについて、白川さんは「とてもおいしい」と言っている。よって、「腕がある」という表現が適当で、選択肢ウが正答である。
・「腕がある」…事をなす能力を持っている。技量がすぐれている。

[ ② ]について。
話題にあがっているおいしいハヤシライスは、藤田さんが上手に料理しただけでなく、その素材もあってできたものだと考えられる。よって、「吉井さんが作ったトマト」といった内容が書けていればよい。




問二:傍線「来ているのですか」を、尊敬語を使って敬意を表す表現に書きかえなさい。



解答 : いらっしゃっているのですか


解説 : 「来る」という言葉の尊敬語には、「いらっしゃる」や「おいでになる」などがある。よって、「いらっしゃっているのですか」や、「おいでになるのですか」といった答えが適当である。




問三:会話の〔  〕で囲んだ白川さんの発言について説明したものとして最も適当なものを、ア~エから選びなさい。

ア 事前に調べた内容を示すことで、正しい情報を引き出そうとしている。
イ 自身の立場を示すことで、専門的な立場で答えてもらおうとしている。
ウ 自身の見解を示し質問することで、具体的に答えてもらおうとしている。
エ 訪問の意図を伝えることで、意図に応じた答えを聞こうとしている。



解答 : エ


解説 : 白川さんの〔  〕の部分の発言は、まず自分が地域食堂に来た背景を説明し、それから食堂に関しての吉井さんの意見、感想を聞いていると読み取れる。よって、選択肢エが適当である。
ここに「事前に調べた内容」は含まれていないので選択肢アは不適当。「専門的な立場で答えてもらおうとしている」という表現も説明としてそぐわないので、選択肢イも不適当。「自身の見解を示し」てもいないので、選択肢ウも不適当である。




問四:白川さんは、会話の[[  ]]に、吉井さんと藤田さんの話を聞いて、地域食堂と地域のつながりの関係について気付いたことを発言しようとしています。[[  ]]に当てはまる表現を、七十字以上、九十字以内で書きなさい。ただし、白川さんの質問に対する、吉井さん、藤田さん、それぞれの回答の内容を踏まえること。



解答 : 顔見知りの人が増えることで安心をもたらしたり、人との自然な関わりや幅広い世代の交流を生み出したりする地域食堂のような場所があることによって生まれるのだと思いました。


解説 : ・白川さんの質問に対する、吉井さんの回答
地域食堂に来るようになって顔見知りの人が増え、それによって生活の安心感がうまれた。
・白川さんの質問に対する、藤田さんの回答
同じ地域に住む人たちと人と自然にあいさつができるような安心感、人とのつながりが生まれた。

上記のような点をまとめる。
「顔見知りの人が増えることで安心をもたらしたり、人との自然な関わりや幅広い世代の交流を生み出したりする地域食堂のような場所があることによって生まれるのだと思いました。」といった答えが書けていればよい。










■大問4



次は、中学校の国語の授業で、「節水」を作文のテーマに選んだ浅川さんが、作文を書くために集めた資料(A)と、作文の下書き(B)です。これらを読んで、問いに答えなさい。
図6:問題の図((A)資料)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(B)下書き
 地球は「水の惑星」と呼ばれており、地球の表面の三分の二が水でおおわれています。しかし、大部分は海水であり、私たちの生活で使用できる淡水はごくわずかしか使えないのです。その多くは北極や南極の氷河や地下水として存在し、河川や湖等の淡水は地球上のわずか〇.〇〇八%といわれています。[ ア ]今後、世界の人口増加、社会経済の発展、都市の拡大などにより、地球の水資源の量や質に様々な問題が生じることが指摘されています。[ イ ]特に、世界の人口一人当たりの水資源の量は、地球温暖化による気候変動の影響などから、二〇五〇年までに、二〇一〇年の四分の三になると予想されています。[ ウ ]
 こうしたことから、各国の生活用水や保有する水資源量について調べ、「水道の国際比較に関する研究」の中から、二つの調査結果を見つけました。[ エ ]「生活用水の用途の割合」と「一日一人当たりの生活用水使用量」を見ると、日本は[  X  ]。そこで私は、この二つの国で生活用水の用途の割合は似ているのに、なぜ使用量に大きな差が出るのか、その理由を使える水の量に着目して考えました。グローバルノートというウェブサイトの「国別水資源量」を見ると、日本の水資源量は、[  Y  ]。
 日本は、蛇口をひねればいつでも安全な水が出てきます。普段の生活でも、水の大切さを意識することはあまりありません。しかし、水は限りある資源です。そのことを忘れずに、節水を行っていくことが大切です。
[[                                 ]]




問一:(B)の傍線部は、適切な表現に書き直す必要があります。内容を変えないように書き直すとき、[  ]に当てはまる表現を書きなさい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私たちの生活で使用できる淡水は[       ]。



解答 : ごくわずかしかないのです


解説 : (B)の傍線部は「私たちの生活で使用できる淡水はごくわずかしか使えないのです」という文章である。この分には「使用できる」と「使えないのです」という、「使う」という動詞が2つ重複しているため不適切な文章になってしまっていると考えられる。
よって、私たちの生活で使用できる淡水は「ごくわずかなのです」や「ごくわずかしかないのです」のような文にすると適当である。




問二:浅川さんは、伝えたいことをより分かりやすく、読み手がイメージできるよう、次の文を(B)に加えることにしました。どこに加えるのが最も適当ですか。(B)のア~エから選びなさい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
地球上のすべての水の量をふろ一杯分に見立てた場合、暮らしの中で利用できる水の量は、大さじ一杯分なのです。



解答 : ア


解説 : 問題の「地球上のすべての水の量をふろ一杯分に見立てた場合、暮らしの中で利用できる水の量は、大さじ一杯分なのです。」という文は、地球上のすべての水と、暮らしの中で利用できる水の量を比較して、イメージしやすく説明したものである。よって、この文は、地球上のすべての水と生活に使用できる水の話をしている部分に入れるのが適当である。
したがって、選択肢アが適当である。




問三:(B)の[ X ]、[ Y ]に当てはまる表現を、次の条件にしたがってそれぞれ四十字以上、五十字以内で書きなさい。

条件1 [ X ]は、(A)の①と②から読み取ったことを関連させて書くこと。
条件2 [ Y ]は、(A)の③をもとに、生活用水の使用量に差が出ることの背景として考えられることを、作文のテーマである「節水」と関連させて書くこと。



解答 : [ X ] イギリスと比べると、生活用水の用途の割合は似ていますが、一日一人当たりの使用量は多くなっています。

[ Y ] イギリスの約三倍もあることから、日本はイギリスより節水に対する意識が低いのではないでしょうか。


解説 : [ X ]について。
まずは、[ X ]の文章のすぐ後ろに着目する。直後に「この二つの国で生活用水の用途の割合は似ているのに、なぜ使用量に大きな差が出るのか」とあるので、生活用水の用途の割合は日本と似ているのに、使用量に差が出ている国をグラフから検討する。条件1の指示にしたがって、(A)の①と②から読み取ると、イギリスと日本の比較だと考えられる。
よって、「イギリスと比べると、生活用水の用途の割合は似ていますが、一日一人当たりの使用量は多くなっています」

[ Y ]について。
[ Y ]の部分でも、引き続き日本とイギリスの比較をしており、特に「国別水資源量」を見て分かったことから説明している。(A)の③を見ると、日本の水資源量は430㎞³/年、イギリスは147㎞³/年である。ここから、水資源量について、イギリスより日本の方が三倍程度多いことがわかる。
(A)の③から読み取れたことと、[ X ]でまとめた内容も踏まえると、「イギリスの約三倍もあることから、日本はイギリスより節水に対する意識が低いのではないでしょうか。」といった文章が書ける。




問四:浅川さんは、普段の生活の中で節水のために取り組もうと思うことを(B)の[  ]に書くことにしました。あなたが浅川さんになったつもりで、次の資料(C)を用いて書きなさい。


図7:問題の図((C)資料)

解答 : 水を三十秒間流しっぱなしにする使用料は約六リットルにもなります。そこで私は、歯磨きの時にはコップを使う、洗顔の時には洗面器を使うなど、水を流しっぱなしにしないようにして節水に取り組んでいきたいと思います。


解説 : 資料(C)を見ると、様々な用途で水を流しっぱなしにした場合にどのくらいの使用量になるか、読み取ることができる。このデータを例として使って、自分ならどのように節水していくか、具体的な行動についての文章を書くとよい。




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