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■問題PDF



令和7年度_学力検査問題過去問【高知】- 理科


■目次


大問1
大問2
大問3
大問4
大問5






■大問1



次の1〜4の問いに答えなさい。



1-1:次の図は、ある家庭の電気料金の明細書の一部を模式的に表したものである。このことについて説明した、下の文中の[ あ ]~[ う ]に当てはまる語または数値を、それぞれ書きなさい。


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 明細書に示されている「288kWh」とは、この期間に消費した[ あ ]のことである。これは消費電力[ い ]Wの電気器具を1日中、30日間使用し続けたときの[ あ ]に相当する。1Whは[ う ]Jに等しい。



解答 : [ あ ]:電力量
[ い ]:400
[ う ]:3600


解説 : ・[ あ ]について。
 「kWh」は、「キロワットアワー」と読み、電流を1時間流したときの電力量を表す単位である。よって、「電力量」が適当である。

・[ い ]について。
 まずは、30日間1日中使うということは、つまり 24時間 × 30日 = 720時間である。
 288kWh = 720時間 × x kW → x = 288 ÷ 720 → x = 0.4 よって、0.4kW と計算できる。
 [ い ]の単位はWなので、単位を変えて、0.4kW = 400W と求められる。



・[ う ]について。
 1W × 3600秒 = 3600J となり、「3600」があてはまる。




はるとさんは、家の近くの小川やその周辺でみられた9種類の動物の分類を行った。次のメモ1・2は、それぞれ異なる観点により分類した結果をまとめたものである。このことについて、下の(1)・(2)の問いに答えなさい。



1-2(1):メモ1について、はるとさんは9種類の動物を、ある観点によってAとBの2グループに分類した。その観点における、AとBそれぞれの特徴を簡潔に書きなさい。



解答 : Aは水中、Bは陸上で生活する動物


解説 : カエルがAでもあり、Bでもあるところに着目する。
それを踏まえて、Aのグループは水中で生活している生物で、Bは陸上で生活している生物という違いがある。カエルは両生類で、幼いときはオタマジャクシとして水中で、大人になってからは陸上で生活するので、どちらにも含まれているとわかる。

よって、Aは水中、Bは陸上で生活する動物、という特徴を書けていればよい。




1-2(2):メモ2のCグループに共通してみられるからだの特徴を書きなさい。また、この特徴により、Cグループに属する動物を何というか、その名称を書きなさい。



解答 : 特徴:外骨格をもち、からだとあしに節がある。

名称:節足動物


解説 : Cのグループには、エビ、ザリガニ、バッタが含まれている。
これらはすべて背骨のない無脊椎動物である。そのうち、外骨格を持ち節のある足を持つ節足動物に分類される。

よって、これらの動物に共通する特徴は「外骨格をもち、からだとあしに節がある。」ことである。また、この名称を「節足動物」という。




硝酸カリウムを水に溶かして水溶液をつくった。このことについて、次の(1)・(2)の問いに答えなさい。



1-3(1):次の文は、水溶液について述べたものである。文中の[ え ]・[ お ]に当てはまる語を、それぞれ書きなさい。
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 硝酸カリウムのように、水に溶けている物質を[ え ]という。また、水のように、[ え ]を溶かしている液体を[ お ]という。



解答 : [ え ]:溶質
[ お ]:溶媒


解説 : ・[ え ]について。
 水溶液について、そのうち水に溶けている物質は溶質という。

・[ お ]について。
 溶質を溶かしている液体のことを、溶媒という。




1-3(2):次の表は、水の温度と100gの水に溶ける硝酸カリウムの質量を表したものである。質量パーセント濃度が50%で60℃の硝酸カリウム水溶液100gを20℃に冷やすと、結晶として出てくる硝酸カリウムは何gか、書きなさい。



解答 : 34.2g


解説 : まずは、冷やす前の水溶液に元から含まれていた硝酸カリウムの量を求める。
60℃の硝酸カリウム水溶液100gの水溶液の質量パーセント濃度が50%なので、溶けている硝酸カリウムの量をxg と置くと、xg/100g × 100 = 50% → x = 50g よって、硝酸カリウムは50g 溶けていると求められる。 また、この水溶液全体で100gなので、溶媒は50g とわかる。





次に、20℃の水に溶ける硝酸カリウムの質量を計算する。
20℃の水(溶媒)100gに溶ける硝酸カリウムは、表より31.6g である。今回の場合、硝酸カリウム水溶液の溶媒は50g の水であり、これに溶ける硝酸カリウムの量をyg とすると、100g:31.6g = 50g:yg → 100y = 1580 → y = 15.8  よって、15.8g と求められる。

最後に、この水溶液を20℃まで冷やしたとき、結晶として出てくる硝酸カリウムの量を求める。
初めから100gの硝酸カリウム水溶液の中に溶けている硝酸カリウムの量は、50g である。そして、その水溶液を20℃に冷やしたときに溶けきる硝酸カリウムの量は、15.8g である。よって、50g – 15.8g = 34.2g したがって、34.2g と求められる。




次の表は、太陽のまわりを公転する惑星の半径と、地球を1としたときの質量の比を表したものである。このことについて、下の(1)~(3)の問いに答えなさい。



1-4(1):太陽のまわりには、表に示した惑星以外にもさまざまな天体がある。太陽を中心とした、これらの天体の集まりを何というか、書きなさい。



解答 : 太陽系


解説 : 太陽を中心とした天体の集まりのことを太陽系という。




1-4(2):次の文は、表に示した惑星の分類について述べたものである。文中の[ か ]・[ き ]に当てはまる語を、それぞれ書きなさい。
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 太陽のまわりを公転している八つの惑星は、[ か ]型惑星と[ き ]型惑星に分けられる。[ か ]型惑星は主に岩石からできており、[ き ]型惑星より小型で密度が大きい。



解答 : [ か ]:地球
[ き ]:木星


解説 : 太陽のまわりを公転している8つの惑星は、太陽に近い順に水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星である。

・[ か ]について。
 主に岩石からできている惑星なので、これは地球型惑星である。よって、「地球」が当てはまる。

・[ き ]について。
 地球型惑星のほかには、木星型惑星がある。これは、地球型惑星より大きく、密度が小さいという特徴がある。よって、「木星」が適当である。




1-4(3):表に示した惑星を地球から見たときの、金星の見え方について述べた文として最も適切なものを、次のア~エから一つ選び、その記号を書きなさい。

ア 朝と夕方の限られた時間にだけ見ることができ、望遠鏡で観察すると、輝いている部分が満ち欠けしているようすが見られる。
イ 朝と夕方の限られた時間にだけ見ることができ、望遠鏡で観察すると、輝いている部分の形や光り方に変化は見られない。
ウ 朝と夕方だけでなく真夜中にも見ることができ、望遠鏡で観察すると、輝いている部分が満ち欠けしているようすが見られる。
エ 朝と夕方だけでなく真夜中にも見ることができ、望遠鏡で観察すると、輝いている部分の形や光り方に変化は見られない。



解答 : ア


解説 : 金星は朝と夕方の限られた時間にだけ見ることができるので、選択肢ウとエは不適当である。また、見る時期によって輝いている部分や光り方が変化するので、選択肢イも誤りである。
したがって、選択肢アが適当である。








■大問2



次の1・2の問いに答えなさい。



凸レンズによる像のでき方を調べるために、光学台の上に光源、凸レンズ、スクリーンを並べて装置をつくり、次の実験Ⅰ・Ⅱを行った。このことについて、下の(1)~(3)の問いに答えなさい。
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実験Ⅰ 図1のように、光源の位置を固定し、凸レンズとスクリーンの位置を変えながら、スクリーンにはっきりと像がうつったときの、光源から凸レンズまでの距離、光源からスクリーンまでの距離を調べた。下の表は、この実験の結果をまとめたものである。




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実験Ⅱ  図2のように、光源にF字形を切り抜いたフィルターを取りつけてスクリーンにうつる像を調べた。光源から24cmのところに凸レンズをおき、スクリーンの位置を調整して、スクリーンにフィルターの文字Fのはっきりとした像をうつした。



2-1(1):図3は、実験Ⅰにおいてスクリーンにはっきりと像がうつったときの、光源の点Pを出て凸レンズの点Qに進んだ光の道筋を模式的に示したものである。点Pから点Qに進んだ光は、その後スクリーンまでどのように進むか。点Qからスクリーンまでの光の道筋を図中に実線でかきなさい。ただし、光は、図中のーーーーで示された凸レンズの中心線上で1回屈折するものとする。



解答 :


解説 : 作図には、以下の2つのポイントを押さえる必要がある。
・凸レンズは光を集める性質があること(焦点)。
・レンズの中心を通る光はそのまま直進すること。

これを踏まえて、まずは光源から凸レンズの中心を通って直進する光を作図する。



問題に書かれた「スクリーンにはっきりと像がうつったとき」は、光が焦点の1点に集まったときなので、この点に向かって、凸レンズから直線を引く。




2-1(2):使用した凸レンズの焦点距離は何cmか、書きなさい。



解答 : 15cm


解説 : 焦点距離とは、レンズの中心から焦点までの距離のことである。光源からレンズまでの距離と、スクリーンに映る実像の大きさが同じになる位置(焦点距離の2倍の距離)を探す。よって、表より光源から凸レンズまでの距離が30cm、光源からスクリーンまでの距離が60cm(光源から凸レンズまでの距離の2倍)になっているところに着目する。



よって、焦点距離の2倍の長さが30cmだと考えられるので、使用した凸レンズの焦点距離は15cmであると求められる。




2-1(3):実験Ⅱにおいて、光源側から見たスクリーンにうつる像として最も適切なものを、次のア~エから一つ選び、その記号を書きなさい。



解答 : ウ


解説 : スクリーンに映る像は見る方向によって変わってくるので、まずはその点を整理しながら考える必要がある。スクリーン側から見たとき、像は上下左右が逆に映るという特徴がある。
よって、実験Ⅱにおいて光源側から見たスクリーンに映る像は、選択肢ウが適当である。




2-2:まさとさんとたけるさんは浦戸湾につりに出かけたとき、対岸の建物が水面にうつっているようすを見て、光が目に届くまでの道筋について疑問に思った。次の日、二人は光の反射についてそれぞれ仮説を立てた。次の【会話】はそのときのやりとりである。
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【会話】
まさと: 建物が水面にうつったのは、建物から出た光が水面で反射して目に届いたからだと思う。光は水面のどの位置で反射して目に届いたのだろう。建物の一番高いところを点Rとし、水面に対して点Rと対称な点を点S、自分の目の位置を点Oとして考えてみよう。
たける: 図4のように、点S→点T→点Oが「光の屈折」になるような水面上の点Tで反射するのではないかな。点Rから出た光の道筋は、点R→点T→点Oだと思うよ。これを仮説1としよう。
まさと:図5のように、点S→点U→点Oが「光の直進」になるような水面上の点Uで反射するのではないかな。点Rから出た光の道筋は、点R→点U→点Oだと思うよ。これを仮説2としよう。
たける:点Tと点Uのどちらで反射した光が目に届いたのだろう。それぞれの仮説を確かめるために実験をしてみよう。


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 二人はそれぞれの仮説を確かめるために、空気中から直方体のガラスに光源装置を使って光を斜めにあてる実験を行った。図6 はその結果を模式的に表したものであり、は光の道筋を表している。この結果から、二人は、どちらの仮説が正しいか判断することができた。仮説1・仮説2のどちらが正しいか書きなさい。また、そう判断した理由を「入射角」の語を使って書きなさい。



解答 : 仮説2が正しい。

理由:光は物体の表面で入射角と反射角が等しくなるように反射するから。


解説 : まずは図6から読み取れることを整理する。光が鏡、ガラスなどで反射するとき、入射角と反射角は等しくなることがわかる。また、空気中から鏡や水中に光が進むとき、入射角の方が屈折角より大きくなることが見て取れる。





・どちらの仮説が正しいか。
図からわかることを踏まえて考えると、仮説2が正しいことがわかる。

・仮説が正しいと判断した理由
仮説2を表した図5の方が、入射角と反射角、入射角と屈折角の関係について正確に描かれている。したがって、「光は物体の表面で入射角と反射角が等しくなるように反射するから。」といった答えが書けていればよい。
仮説1について表した図4は、入射角と屈折角の大きさが等しくなっていて、入射角と反射角の大きさが異なっている。この点で、光の進み方についての定理と合わないので不適当である。








■大問3



顕微鏡を用いて次の観察1・2を行った。このことについて、後の1~5の問いに答えなさい。

観察1
 オオカナダモの葉を1 枚ちぎってスライドガラスにのせ、スポイトで水を1 滴たらした後、気泡が入らないようにカバーガラスをかぶせてプレパラートをつくった。余分な水分をろ紙でふき取った後、顕微鏡を用いて観察を行った。初めに、倍率が10倍の接眼レンズと倍率が10倍の対物レンズを用いて観察を行い、詳しく観察したい細胞を視野の中心に動かした後、①倍率が40倍の対物レンズにかえて観察を行った。
 図1は、このとき観察された細胞のようすを表した模式図であり、図中のa~dは細胞のつくりを示している。



観察2
 体細胞分裂を顕微鏡で観察するために、図2で示したタマネギの根の三つの部分A、B、Cをそれぞれ切り取って、3種類のプレパラートをつくった。100倍で観察を行った後、対物レンズをかえて400倍で観察を行ったが、観察の途中で3種類のプレパラートがA~Cのどの部分からつくったものかわからなくなった。そこで、 3種類のプレパラートをそれぞれX、Y、Zとして観察を続けたところ、②体細胞分裂のようすが観察できたのは、一つのプレパラートだけであった。
 図3は、このとき観察された体細胞分裂のようすを表した模式図であり、図中のe~iは体細胞分裂中の異なる段階の細胞のようすを示している。また、次の表は、プレパラートX~Zを同じ倍率で観察したとき、視野の中で観察された細胞の数をまとめたものである。







3-1:下線部①について、このときのようすを説明した次の文中の[ あ ]~[ う ]に当てはまる語として正しいものを、下のア・イからそれぞれ一つずつ選び、その記号を書きなさい。
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 倍率が40倍の対物レンズにかえると、かえる前と比べて対物レンズの先端からプレパラートまでの距離は[ あ ]なる。視野は[ い ]なるので、[ う ]を回して観察したいものがはっきり見えるように調節する。
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[ あ ] ア 長く   イ 短く
[ い ] ア 明るく  イ 暗く
[ う ] ア しぼり  イ 調節ねじ



解答 : [ あ ]:イ
[ い ]:イ
[ う ]:ア


解説 : ・[ あ ]について。
 対物レンズは、倍率が高くなるほどレンズの全長が長くなり、プレパラートとの距離が短くなる。よって、元の10倍の対物レンズから40倍のものに変えると、距離は短くなるので、選択肢イが適当である。

・[ い ]について。
 対物レンズの倍率を高くすると、視野は狭くなり、暗くなる。よって、選択肢イが適当である。

・[ う ]について。
 対物レンズの倍率を高くしたとき、はっきり見えるように調節するのはしぼりである。よって、選択肢アが適当である。






3-2:次の文は、図1中のa~dのいずれかのつくりについて説明したものである。説明されているつくりとして最も適切なものを、a~dから一つ選び、その記号を書きなさい。また、その名称を書きなさい。
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 ヒトのほおの内側の細胞には見られないが、オオカナダモの葉の細胞には見られるつくりで、細胞質の一部である。



解答 : 記号:a
名称:葉緑体


解説 : まず、a~dについて整理すると、aは葉緑体、bは核、cは細胞膜、dは細胞壁である。細胞質とは、細胞膜の内側にある、核をのぞいた部分のことである。





ヒトの細胞には見られないが、植物の葉の細胞には見られるつくりとのことなので、




3-3:図3中のe~iの細胞を、細胞分裂が進行する順番に並べるとどのようになるか。はじまりをeとして、f~iを最も適切な順に並べ、その記号を書きなさい。



解答 : e→i→h→f→g


解説 : 細胞分裂とは、1つの細胞が2つの細胞に分裂することである。
図3中のe~iの細胞を並べ替えると、e→i→h→f→g の順になる。




3-4:下線部②について、図3のような体細胞分裂のようすが観察できたのは、プレパラートX~Zのうちどれだと考えられるか。また、そのプレパラートは図2中のA~Cのどの部分からつくられたものか。それぞれについて、最も適切なものを一つ選び、その記号を書きなさい。



解答 : プレパラート:X
図2の部分:C


解説 : 体細胞分裂が盛んに行われている部分では、細胞分裂の様々な段階の細胞があり、細胞の数が多いと考えられる。よって、プレパラートXが適当である。
また、タマネギの細胞分裂は根の先端にある成長点で活発に行われている。よって、図2のCが適当である。




3-5:タマネギの根では、細胞が体細胞分裂を完了してから次の体細胞分裂を完了するまでに22時間かかる。タマネギの根の中にあった分裂直後の細胞を観察し続けたところ、観察開始から220時間後に、細胞1個が分裂によって1024個に増えたことがわかった。この細胞の数が256個になったのは、観察開始から何時間後だと考えられるか、書きなさい。ただし、体細胞分裂をしている細胞は、休みなく同じ速さで細胞分裂を繰り返しているものとする。



解答 : 176時間後


解説 : 体細胞分裂は、1つの細胞が2つに分裂するものである。よって、1個の細胞が22時後に2個になり、そのまた22時間後には2個の細胞がそれぞれ分裂して4個になる、という流れである。よって、体細胞分裂では、22時間ごとに2のn乗個になっていくと考えられる。これは、220時間後に1024個になることからもわかる。
よって、256 = 2⁸ なので、8回分裂が完了して細胞が増えたことが考えられる。1回分裂が完了するのに22時間かかるので、22時間 × 8回 = 176 したがって、176時間と求められる。








■大問4



酸性とアルカリ性の水溶液を混ぜ合わせてできる水溶液の性質について調べるために、次の実験を行った。このことについて、下の1~5の問いに答えなさい。
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実験
 操作1  ある濃度の、うすい塩酸とうすい水酸化ナトリウム水溶液を準備し、次の表のように混ぜ合わせて水溶液A~Cをつくった。



 操作2  次の図のように、ガラス板の上に塩化ナトリウム水溶液をしみ込ませたろ紙を置き、その両端を金属製のクリップではさみ、あらかじめ鉛筆で中央に×印をつけた赤色と青色のリトマス紙をろ紙の上にのせ、10~15Vの電圧を加えることができるようにした。



 操作3  それぞれのリトマス紙の中央の×印の上に、つまようじを使って水溶液Aをのせて電圧を加え、リトマス紙の色の変化を調べた。その結果、赤色と青色どちらのリトマス紙でも色の変化は見られなかった。
 操作4  水溶液B、Cについても、同様にリトマス紙の色の変化を調べた。



4-1:操作2で、ろ紙に塩化ナトリウム水溶液をしみ込ませて実験を行う理由を、簡潔に書きなさい。



解答 : ろ紙に電流が流れやすくするため。


解説 : ろ紙に塩化ナトリウム水溶液をしみ込ませて実験を行うのは、ろ紙に電流が流れやすくするためである。乾いたろ紙は電気を通さないが、食塩水(電解質)を染み込ませることで、電流が流れる回路をつくることができる。




4-2:操作4において、水溶液Bを用いたときのリトマス紙の色の変化について述べた文として最も適切なものを、次のア~オから一つ選び、その記号を書きなさい。

ア 赤色のリトマス紙の陽極側が青色になり、青色のリトマス紙には色の変化は見られなかった。
イ 赤色のリトマス紙の陰極側が青色になり、青色のリトマス紙には色の変化は見られなかった。
ウ 青色のリトマス紙の陽極側が赤色になり、赤色のリトマス紙には色の変化は見られなかった。
エ 青色のリトマス紙の陰極側が赤色になり、赤色のリトマス紙には色の変化は見られなかった。
オ どちらのリトマス紙にも色の変化は見られなかった。



解答 : ア


解説 : 水溶液Bは、うすい水酸化ナトリウム水溶液10.0mℓとうすい塩酸8.0mℓを混ぜ合わせたものである。
水溶液Aを用いた実験の結果より、水酸化物イオンと水素イオンは2mℓ:6mℓの割合で反応して中和しているので、水溶液Bの場合は水酸化物イオンと水素イオンが約2.7mℓ:8mℓの割合で反応して中和すると考えられる。よって、水溶液B中の水素イオンは全て水になり、水酸化物イオンが残ると考えられるため、水溶液Bはアルカリ性を示すと考えられる。



次に、リトマス紙の性質とイオンの移動について整理する。
これは、電流を流すとイオンが移動することでリトマス紙の色が変化するものである。水溶液Bはアルカリ性であり、水酸化物イオンが陽極側に移動することで、赤色リトマス紙を青色に変化させる。

よって、赤色のリトマス紙の陽極側が青色になる選択肢アが適当である。




4-3:水溶液Cは、酸性、中性、アルカリ性のいずれの性質を示すか、書きなさい。また、水溶液Cに含まれるすべてのイオンを化学式で書きなさい。



解答 : 性質:酸性
イオン:H⁺、Na⁺、Cl⁻


解説 : ・性質について。
水溶液Cは、うすい塩酸とうすい水酸化ナトリウム水溶液を混ぜ合わせたもので、うすい塩酸の方が多く含まれているものである。塩酸は酸性、水酸化ナトリウム水溶液はアルカリ性であるが、塩酸の方が多く含まれているので、水溶液Cの性質は酸性だと考えられる。

・水溶液Cに含まれるイオンの化学式について。
水溶液Cは先に整理したように、うすい水酸化ナトリウム水溶液3.0mℓとうすい塩酸12.0mℓを混ぜ合わせたものである。うすい塩酸にはH⁺(水素イオン)とCl⁻(塩化物イオン)、うすい水酸化ナトリウム水溶液にはNa⁺(ナトリウムイオン)とOH⁻(水酸化物イオン)がそれぞれ含まれている。これらを混ぜたとき、H⁺(水素イオン)とOH⁻(水酸化物イオン)が反応してH₂O(水)ができるが、それらのイオンが元々どの程度含まれていたのか確認する必要がある。
水溶液Aを用いた実験の結果より、水酸化物イオンと水素イオンは2mℓ:6mℓの割合で反応して中和している。よって、3.0mℓのうすい水酸化ナトリウム水溶液中の水酸化物イオンと反応するために必要な水素イオンは、9mℓのうすい塩酸で十分だとわかる。
以上より、水溶液Cで実験した結果として、H⁺(水素イオン)は水溶液中に余り、OH⁻(水酸化物イオン)は全て水に変わると考えられる。したがって、水溶液Cに含まれるイオンはH⁺、Na⁺、Cl⁻である。




4-4:次の文は、実験の結果について考察したものである。文中の[ あ ]~[ う ]に当てはまる適切な語や数値を、それぞれ書きなさい。
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 酸性の水溶液に共通して含まれるのは[ あ ]イオンであり、アルカリ性の水溶液に共通して含まれるのは[ い ]イオンである。この実験で用いたうすい塩酸1.0 mL に含まれる[ あ ]イオンの数は、この実験で用いたうすい水酸化ナトリウム水溶液1.0mL に含まれる[ い ]イオンの数の[ う ]倍である。



解答 : [ あ ]:水素
[ い ]:水酸化物
[ う ]:1/3


解説 : ・[ あ ]について。
 酸性の水溶液に含まれるのは、主に水素イオンである。よって、「水素」が当てはまる。

・[ い ]について。
 アルカリ性の水溶液に含まれるのは、主に水酸化物イオンなので、「水酸化物」が適当である。

・[ う ]について。
 水溶液Aを用いて実験した結果から、青と赤どちらのリトマス紙も色の変化は起きなかったことがわかる。このとき中和が起こっていることがわかり、うすい塩酸に含まれる水素イオンと、うすい水酸化ナトリウム水溶液に含まれる水酸化物イオンの量が等しくなったと考えられる。水溶液Aはうすい塩酸6.0mℓと、うすい水酸化ナトリウム水溶液2.0mℓが混ぜられた水溶液なので、うすい塩酸に含まれる水素イオンの数は、うすい水酸化ナトリウム水溶液に含まれる水酸化物イオンの1/3倍である。よって、「1/3」が当てはまると考えられる。




4-5:塩酸と水酸化ナトリウム水溶液が中和するときの化学反応式を書きなさい。



解答 : HCl + NaOH → NaCl + H₂O


解説 : 中和とは、酸性の水溶液とアルカリ性の水溶液を混ぜることによって、水と塩ができる化学反応のことである。よって、矢印の右側に「H²O」が含まれている必要がある。

よって、塩酸と水酸化ナトリウム水溶液が中和するときの化学反応式は、「HCl + NaOH → NaCl + H₂O」が適当である。










■大問5



天気の変化について、次の1~3の問いに答えなさい。



5-1:図1は、湿度の測定に用いる乾湿計の一部を模式的に表したものであり、表は湿度表である。このときの湿度は何%か、書きなさい。



解答 : 75%


解説 : まず左の図から、乾球は18℃、湿球は15.5℃と読み取れる。乾球と湿球の差は2.5℃なので、これを活用して右の表を見ると、湿度は75%とわかる。




5-2:図2は、ある地点におけるある日の気温、湿度、気圧の1時間ごとの変化を表したものであり、下の文は、図2からわかる、観測点における天気のようすの変化について述べたものである。文中の[ あ ]~[ え ]に当てはまる語を、それぞれ書きなさい。


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 図2において、[ あ ]が下がり続けていることから考えて、観測地点に[ い ]が接近していたと推定される。[ う ]は通常14時頃に最も高くなることが多いが、この日の[ う ]は夜になっても上がり、18時以降に急激に上昇していることから、この頃に[ え ]が通過したと考えられる。



解答 : [ あ ]:気圧
[ い ]:低気圧
[ う ]:気温
[ え ]:温暖前線


解説 : ・[ あ ]について。  図2より、下がり続けているのは気圧である。よって、「気圧」が当てはまる。

・[ い ]について。
 気圧が下がるのは、低気圧が接近しているときである。よって、「低気圧」が適当である。



・[ う ]について。
 通常14時頃に最も高くなることが多いのは気温なので、[ う ]には「気温」が当てはまる。

・[ え ]について。
 通過時に気温が急上昇するのは、温暖前線である。よって、「温暖前線」が適当である。




日本付近には三つの気団があり、季節によりそれぞれの気団が発達することで日本の天気に特徴が生じる。図3・4 は、それぞれ日本のある時期にみられる特徴的な天気図である。このことについて、下の(1)・(2)の問いに答えなさい。



5-3(1):図3の天気図がみられる時期に発達している気団の名称を書きなさい。また、このとき日本列島の太平洋側はどのような天気になるか、書きなさい。



解答 : 気団:シベリア気団
天気:乾燥し晴れる。


解説 : ・気団について。  図3の天気図がみられる時期は冬である。この時期に発達している気団は、シベリア気団である。

・天気について。
 シベリア気団は、ロシア大陸の東部に発生した気団で、寒冷で乾燥しているという特徴である。よって、日本に向かって大陸から寒くて乾いた季節風が吹く。この風が日本海で湿度を蓄え、日本列島の日本海側は降水量が増える。対して太平洋側は、季節風やその湿度が中央背稜山脈を越えられないため、乾燥して晴れる日が多いという特徴がある。
したがって、「乾燥し晴れる。」といった答えが書けていればよい。








5-3(2):図4は7月の天気図である。この時期、二つの気団が発達することによって日本付近に停滞前線が生じ、長期間にわたって雨が降り続く。この前線が発達する理由を、二つの気団の名称を使い、それぞれの気団の性質に基づいて書きなさい。



解答 : 勢力が同じくらいの、暖かく湿った小笠原気団と冷たく湿ったオホーツク海気団が日本上空でぶつかるから。


解説 : 図4の7月の天気図には、梅雨前線が見て取れる。これは、寒冷なオホーツク海気団と温暖な小笠原気団がぶつかり合った結果、ふたつの気団の間に発生するものである。
よって、「勢力が同じくらいの、暖かく湿った小笠原気団と冷たく湿ったオホーツク海気団が日本上空でぶつかるから。」といった答えが書けていればよい。






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