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■問題PDF 



令和7年度_学力検査問題過去問【高知】- 社会


■目次 


大問1
大問2
大問3
大問4
大問5
大問6






■大問1



次の1~3の問いに答えなさい。

次の略地図を見て、下の(1)~(3)の問いに答えなさい。



1-1(1):略地図中の矢印A~Dは、日本周辺の海流を表している。A~Dから暖流を二つ選び、その記号と海流の名称をそれぞれ書きなさい。



解答 : 記号:C 名称:黒潮
記号:D 名称:対馬海流


解説 : A~Dの海流を整理すると以下のようになる。よって、暖流は記号Cの黒潮と、記号Dの対馬海流である。






1-1(2):次の資料Ⅰは、みさきさんが、新潟県の地場産業についてまとめたノートの一部である。ノート中の[ a ]に当てはまる文を、簡潔に書きなさい。
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資料Ⅰ
【新潟県の地場産業】
 〇新潟県には、地域の気候や風土を生かしたさまざまな伝統工芸品がある。小千谷市では、稲作の他に、農業の副業として「小千谷ちぢみ」とよばれる織物が地場産業として発達し、受け継がれている。

 〇右のグラフは、小千谷市の気温と降水量を表したものである。このグラフから、小千谷市でこの地場産業がさかんになった理由は、[ a ]と考えられる。



解答 : 冬に降雪量(降水量)が多く、農作業ができないため。


解説 : 新潟県は、日本海側の気候である。
日本海側の気候の特徴として、冬には北西から吹く季節風と暖流の対馬海流の影響で降水量が増えるという特徴がある。これは、問題の雨温図からも読み取れる。

よって、[ a ]には、「冬に降雪量(降水量)が多く、農作業ができないため。」といった答えが書けていればよい。




1-1(3):次の資料Ⅱは、略地図中ので示したXの県を含む東北地方の6県について、2021年における人口、米の産出額、果実の産出額、漁業産出額、製造品出荷額等を表したものである。略地図中のXの県にあたるものを、資料Ⅱ中のア~エから一つ選び、その記号を書きなさい。



解答 : ウ


解説 : 略地図中のXの県は、山形県である。また、東北地方には、青森県、秋田県、岩手県、山形県、宮城県、福島県が含まれる。



資料2には福島県と岩手県が書かれているので、残りは山形県以外に、青森県、秋田県、宮城県である。山形県には庄内平野があり、ここでは米づくりがさかんである。また、他の農作物としてさくらんぼの生産や出荷量も多いことが特徴である。これらを踏まえて、選択肢ウが適当である。




1-2:次の資料Ⅲは、2020年における北海道と、北海道を除く全国の耕地面積と農家数を表したものであり、資料Ⅳは、北海道での小麦の収穫の様子を写した写真である。北海道の農業の特徴について、資料Ⅲと資料Ⅳからわかることを関連づけて、簡潔に書きなさい。



解答 : 北海道は、全国に比べて農家1戸当たりの耕地面積が大きく、大型機械を使った農業が行われている。


解説 : 資料Ⅲより、北海道の耕地面積は全国の耕地面積の約三分の一である。

したがって、「北海道は、全国に比べて農家1戸当たりの耕地面積が大きく、大型機械を使った農業が行われている。」といった答えが書けていればよい。




1-3:次の資料Ⅴは、2021年における日本の都道府県の製造品出荷額等について表した地図であり、資料Ⅵは、2021年における東京都、神奈川県、愛知県、大阪府の人口、面積、製造品出荷額等に占める割合の上位3位までの品目を表したものである。資料Ⅴと資料Ⅵから読み取れることを述べた文として誤っているものを、下のア~エから一つ選び、その記号を書きなさい。





ア 東京都、神奈川県、愛知県、大阪府は、すべて製造品出荷額等が7兆円以上であり、沿岸部に位置している。
イ 東京都、神奈川県、愛知県、大阪府では、製造品出荷額等に占める輸送用機械の割合が大きい順に、人口が少なくなっている。
ウ 東京都、神奈川県、愛知県、大阪府の中で、人口密度が最も高い都府県の製造品出荷額等に占める割合の上位3品目の中には、印刷が含まれている。
エ 東京都、神奈川県、愛知県、大阪府の中で、製造品出荷額等に占める割合の上位3品目の中に、化学が含まれている都府県の製造品出荷額等は、すべて10兆円以上である。



解答 : イ


解説 : それぞれの選択肢を整理しながら、記述の内容の正誤を判断する。

・選択肢アについて。
この文章に含まれる4県について、資料Ⅴを見ると、東京都は製造品出荷額等が7兆円以上10兆円未満、神奈川県、愛知県、大阪府は製造品出荷額等が10兆円以上である。よって、「すべて製造品出荷額等が7兆円以上」という説明は適している。また、全ての県が沿岸部に位置しているという説明も正しいので、選択肢アは正しいことがわかる。

・選択肢イについて。
4つの県の製造品出荷額等に占める輸送用機械の割合は、大きいものから愛知県、神奈川県、東京都、大阪府の順に並べられる。また、この4県を人口の少ない順に並べると、愛知県、大阪府、神奈川県、東京都の順になる。よって、選択肢イは誤りである。

・選択肢ウについて。
まずは、それぞれの都府県の人口密度を整理する。
 ・東京都   14010 ÷ 2194 = 6.38… よって、6400人/㎞² である。
 ・神奈川県  9236 ÷ 2416 = 3.82…  よって、3800人/㎞² である。
 ・愛知県   7517 ÷ 5173 = 1.45…  よって、1500人/㎞² である。
 ・大阪府   8806 ÷ 1905 = 4.62…  よって、4600人/㎞² である。
よって、問題の4都府県の中で人口密度が最も高いのは東京都である。東京都の製造品出荷額等に占める割合の上位3品目の中に、「印刷」は含まれているので、この選択肢は適当である。

・選択肢エについて。
製造品出荷額等に占める割合の上位3品目の中に化学が含まれている都府県は、資料Ⅵより神奈川県と大阪府だとわかる。この2つの府県の製造品出荷額等はどちらも10兆円以上なので、選択肢エは適当である。








■大問2



たくみさんたちは、歴史的分野の学習で、班ごとにテーマを決めて、探究的な活動を行った。次の各班のテーマを見て、下の1~5の問いに答えなさい。



2-1:A班は、弥生時代の生活について調べた。次の資料Ⅰは、A班が弥生時代の金属器の利用に関してまとめたノートの一部である。ノート中の[ X ]・[ Y ]に当てはまることばの組み合わせとして正しいものを、下のア~エから一つ選び、その記号を書きなさい。

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資料Ⅰ
【弥生時代の金属器の利用】
 〇 大陸から我が国に青銅器や鉄器といった金属器が伝えられ、さまざまな目的で利用されていた。現存する金属器から当時の様子がうかがえる。
 〇 右の写真は、[ X ]の写真である。[ X ]は、おもに[ Y ]として用いられていたと考えられている。


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ア X – 銅鐸  Y – 武器
イ X – 銅鐸  Y – 祭りの道具
ウ X – 銅鏡  Y – 武器
エ X – 銅鏡  Y – 祭りの道具



解答 : イ


解説 : ・[ X ]について。
 銅鏡と銅鐸はどちらも弥生時代に祭りや儀礼のために使われた青銅器である。かたちには大きな違いがあり、銅鏡は丸くて平らな鏡である。銅鐸は、つりがね形で下が開いた筒状の形である。

・[ Y ]について。
 これらの青銅器は、おもに祭司や儀礼の道具として使われていた。

以上より、選択肢イが適当である。




2-2:B班は、平安時代の政治と文化について調べた。平安時代における我が国の政治や文化に関するできごとの組み合わせとして正しいものを、次のア~エから一つ選び、その記号を書きなさい。

ア 政治 – 第一回遣唐使が派遣された  文化 – 清少納言が枕草子を著した
イ 政治 – 第一回遣唐使が派遣された  文化 – 鴨長明が方丈記を著した
ウ 政治 – 遣唐使の派遣を停止した   文化 – 清少納言が枕草子を著した
エ 政治 – 遣唐使の派遣を停止した   文化 – 鴨長明が方丈記を著した



解答 : ウ


解説 : ・政治について。
 平安時代は、794年に桓武天皇が平安京に都を遷してから鎌倉幕府が成立するまでの時代のことである。この時代には、菅原道真の提言により、遣唐使の派遣が停止された(894年)。
また、遣唐使が派遣され始めたのは630年の飛鳥時代のことである。



・文化について。
 遣唐使の派遣を停止したことにより、国風文化が栄えた。これは、唐の影響を受けた日本風の文化である。代表的なものとして、清少納言の記した『枕草子』や紫式部が作った『源氏物語』などがある。
鴨長明が『方丈記』を著したのは、鎌倉時代のことである。



したがって、選択肢ウが適当である。




2-3:C班は、室町幕府のしくみについて調べた。右の資料Ⅱは、室町幕府の政治のしくみを表したものである。資料Ⅱ中のZに当てはまる、将軍を補佐する役職の名称を書きなさい。



解答 : 管領


解説 : 室町幕府において、将軍を補佐する役職は「管領」である。鎌倉時代の「執権」としっかり区別して覚える必要がある。






2-4:D班は、大航海時代について調べた。大航海時代といわれる15世紀に、アフリカ大陸の南端の喜望峰を回ってインドに到達した人物として正しいものを、次のア~エから一つ選び、その記号を書きなさい。

ア マゼラン イ バスコ=ダ=ガマ ウ マルコ=ポーロ エ コロンブス



解答 : イ


解説 : 大航海時代の15世紀に、アフリカ大陸の南端の喜望峰を回ってインドに到達した人物はバスコ=ダ=ガマである。よって、選択肢イが適当である。
選択肢アのマゼラン、選択肢エのコロンブスはみんな探検家で、以下のように整理できる。また、選択肢ウのマルコ=ポーロは、元のフビライ・ハンに仕えたイタリアの商人・探検家である。『東方見聞録』を口述し、アジアとヨーロッパの交流に大きな影響を与えた。




2-5:E班は、徳川吉宗による幕府の政治改革について調べた。吉宗による幕府の政治改革を何というか、書きなさい。また、吉宗は、政治改革の中で新田開発を進めたが、その目的を、「年貢」と「財政」の二つの語を使って、簡潔に書きなさい。



解答 : 吉宗による幕府の政治改革
享保の改革

新田開発の目的
年貢の収入を増やして、財政を立て直すため。


解説 : ・吉宗による幕府の政治改革
 徳川吉宗が行った政治改革は、享保の改革である。

・新田開発の目的
 新田開発の目的は以下の2点である。
 ①農民の負担を軽減し、彼らの生活の安定を図ること。
 ②過重な課税が農民の生産意欲を減退させ、結果として幕府の財政が悪化している状況を打開すること。

よって、「年貢の収入を増やして、財政を立て直すため。」といった答えが書けていればよい。








■大問3



次の1~5の問いに答えなさい。



3-1:次の資料Ⅰは、みずきさんが、自分を取りまく社会集団についてまとめたノートの一部である。「人間は社会的存在である」といわれている。なぜそういわれるのか、その理由を資料Ⅰをもとに、あなたが属している集団を具体的に示し、「社会集団」の語を使って、簡潔に書きなさい。



解答 : 私が家族や学校、地域という集団に属しているように、人間はさまざまな社会集団の中で生きているから。


解説 : この図からは、人間は家族、地域、学校のような社会集団の中に含まれていることが読み取れる。

よって、「私が家族や学校、地域という集団に属しているように、人間はさまざまな社会集団の中で生きているから。」といった答えが書けていればよい。




3-2:次のX・Yの文について、その正誤の組み合わせとして正しいものを、下のア~エから一つ選び、その記号を書きなさい。
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X: 国務大臣は内閣総理大臣が任命し、その過半数は、衆議院議員の中から選ばなければならない。
Y: 行政権は内閣に属し、内閣は、内閣総理大臣とその他の国務大臣で組織される。
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ア X – 正  Y – 正   イ X – 正  Y – 誤
ウ X – 誤  Y – 正   エ X – 誤  Y – 誤



解答 : ウ


解説 : ・Xについて。
 国務大臣とは内閣を構成する閣僚のことであり、内閣総理大臣が任命するという説明は正しい。ただし、「過半数は、衆議院議員の中から選ばなければならない」という説明は誤りであり、正しくは「過半数は、国会議員の中から選ばれなければならない。」である。これは、日本国憲法第68条で定められている。

・Yについて。
 行政権は内閣に属している。また内閣は、国会で選ばれた内閣総理大臣と、内閣総理大臣から任命された複数の国務大臣で成り立っている。



したがって、選択肢ウが適当である。




3-3:次の文は、我が国の最高裁判所について述べたものである。文中の[ a ]に当てはまることばを書きなさい。
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 最高裁判所は、法律などが憲法に違反していないかどうかを最終的に判断する権限をもっていることから、[ a ]とよばれている。



解答 : 憲法の番人


解説 : 法律などが憲法に違反していないかどうかを最終的に判断する権限をもっていることから、最高裁判所は「憲法の番人」と呼ばれる。




3-4:日本国憲法に定められている国民の義務として誤っているものを、次のア~エから一つ選び、その記号を書きなさい。

ア 勤労の義務
イ 納税の義務
ウ 憲法を尊重し擁護する義務
エ 子どもに普通教育を受けさせる義務



解答 : ウ


解説 : 日本国憲法で定められている国民の義務は、勤労の義務・納税の義務・子どもに普通教育を受けさせる義務があり、これらは「国民の三大義務」と呼ばれている。
よって、選択肢ウが誤りである。




3-5:地方公共団体の政治は、住民の意思を反映し、地域の実情に合わせて行われる必要がある。我が国の地方自治について述べた文として正しいものを、次のア~エからすべて選び、その記号を書きなさい。

ア 地方公共団体の首長および地方公共団体の議会の議員は、その地方公共団体の住民によって間接選挙で選ばれる。
イ 地方公共団体は、地域の重要な課題について、地域に住む人々の意思をはかるために、住民投票を行うことができる。
ウ 条例の制定や改廃の請求は、地方公共団体の住民が、その地方公共団体の有権者の50分の1以上の署名を集めることにより、選挙管理委員会に請求することができる。
エ 地方公共団体の首長は議会を解散する権限をもっており、議会は首長の不信任決議を行うことができる。



解答 : イ・エ


解説 : それぞれの選択肢を整理しながら検討する。
・選択肢アについて、地方公共団体の首長や議員は、住民の「直接選挙」によって選ばれるもので、「間接選挙」ではないので誤りである。
・選択肢イの説明は正しい。
・選択肢ウに関して、条例の制定や改廃の請求は首長に提出、請求されるものである。よって、この説明は不適当である。選挙管理委員会が直接請求権に関わるのは、署名の有効性の審査などを行う際である。
・選択肢エの記述は正しい。

以上より、選択肢イとエが適当である。














■大問4



次の1・2の問いに答えなさい。



次の略地図を見て、下の(1)~(4)の問いに答えなさい。



4-1(1):略地図中の緯線Xの南北に分布する地域の一部では、森林や原野を焼き払い、その灰を肥料として利用する農業が行われているが、このような農業を何というか、書きなさい。



解答 : 焼畑農業


解説 : 森林や原野を焼き払い、その灰を肥料として利用する農業のことを、焼畑農業という。




4-1(2):略地図中に示したYの地域の気候区分は温帯であり、広い草原が続き、牛や羊を放牧している風景が見られる。この地域に広がる草原を何というか、次のア~エから一つ選び、その記号を書きなさい。

ア パンパ  イ グレートプレーンズ  ウ フィヨルド  エ サバナ



解答 : ア


解説 : 温帯で、広い草原が続き、牛や羊を放牧しているような草原のことをパンパという。よって、選択肢アが適当である。

他の選択肢についても整理する。
選択肢イの「グレートプレーンズ」は、北アメリカ大陸のロッキー山脈とプレーリーの間に広がる大平原で、穀物の栽培や牛の放牧がさかんに行われている。
選択肢ウの「フィヨルド」については、主にノルウェーで見られる、氷河によって浸食された奥行きのあるギザギザした海岸線の地形である。
選択肢エの「サバナ」に関しては、熱帯地域で、雨季と乾季がはっきり分かれている気候である。背の高い草と乾燥に強い木がまばらに生えるのが特徴である。




4-1(3):次の文は、略地図中に示したA国における再生可能エネルギーについて述べたものである。文中の[ Ⅰ ]・[ Ⅱ ]に当てはまることばの組み合わせとして正しいものを、下のア~エから一つ選び、その記号を書きなさい。
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 A国では、おもに[ Ⅰ ]からバイオエタノール(バイオ燃料)が、大量に生産され、自動車などの燃料に利用されている。これは再生可能なエネルギーとして注目されている。農地開発により、バイオエタノールの生産量を増やそうとしているが、一方では、[ Ⅱ ]など新たな環境問題がおきている。
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ア Ⅰ – オレンジ   Ⅱ – 森林破壊
イ Ⅰ – さとうきび  Ⅱ – 森林破壊
ウ Ⅰ – オレンジ   Ⅱ – オゾン層の破壊
エ Ⅰ – さとうきび  Ⅱ – オゾン層の破壊



解答 : イ


解説 : 略地図より、A国はブラジルである。

・[ Ⅰ ]について。
 バイオエタノールは、植物からつくられる燃料のことである。この原料は、主にサトウキビやトウモロコシである。よって、「さとうきび」が適当である。

・[ Ⅱ ]について。
 農地開発によって起きる環境問題は、森林破壊があげられる。

したがって、選択肢イが適当である。




4-1(4):次の資料Ⅰは、略地図中に示したB国において、日本企業の進出により設立された製造業の企業のうち、2001年度と2022年度に存在する企業数を表したものであり、資料Ⅱは、2022年度におけるB国と日本それぞれの、製造業における月額賃金を表したものである。B国における、日本企業の進出により設立された製造業の企業数の変化について、資料Ⅰと資料Ⅱから読み取れることを関連づけて、簡潔に書きなさい。



解答 : 日本企業の進出により設立された製造業の企業数が、2001年度に比べて2022年度は増加している。B国の製造業における月額賃金が日本と比べて安いことが、理由として考えられる。


解説 : 略地図より、B国はベトナムであるとわかる。
・資料Ⅰから読み取れること。
 2001年度から2002年度にかけて、日本企業の進出により設立された製造業の企業が増えていることが見て取れる。
・資料Ⅱから読み取れること。
 B国と日本の製造業における最低賃金を比較すると、日本の方が約7倍多いことが読み取れる。

よって、「日本企業の進出により設立された製造業の企業数が、2001年度に比べて2022年度は増加している。B国の製造業における月額賃金が日本と比べて安いことが、理由として考えられる。」といった答えが書けていればよい。




4-2:次の資料Ⅲは、2021年におけるアメリカ合衆国、中国、ドイツ、日本それぞれの輸出額と輸入額を表したものであり、資料Ⅳは、2021年におけるアメリカ合衆国、中国、ドイツ、日本それぞれの輸出額に占める輸出品目の割合を表したものである。資料Ⅲと資料Ⅳから読み取れることを述べた文として正しいものを、下のア~エから一つ選び、その記号を書きなさい。



ア 輸出額と輸入額の合計が最も大きいのはアメリカ合衆国である。
イ 自動車の輸出額が最も大きいのは日本である。
ウ 輸出額から輸入額を引いた金額が最も大きい国は中国である。
エ 輸出品目に機械類が占める割合が高い国ほど輸出額が大きい。



解答 : ウ


解説 : それぞれの選択肢を整理しながら、選択肢の妥当性を検討する。

〇選択肢アについて。
 資料Ⅲから読み取れる。アメリカ合衆国の輸入額は約300億ドル、輸出額は約170億ドルであり、その合計は約470億ドルである。対して、中国の輸入額は約270億ドル、輸出額は約340億ドル、合計は約610億ドルである。よって、輸出額と輸入額の合計は中国の方が大きいので、選択肢アは誤りである。

〇選択肢イについて。
 自動車の輸出額は、資料Ⅲから読み取れる輸出額と、資料Ⅳの輸出額に占める輸出品目の割合から計算できる。
 ・アメリカ合衆国は、輸出額は約170億ドル、そのうち自動車の割合は6.7%である。
  ここから、170 × 6.7/100 = 11.39 よって、11.39億ドルとわかる。
 ・中国に関しては、輸出額は約340億ドルということはわかっているが、資料Ⅳの項目に自動車が含まれていないので求めることができない。
 ・ドイツについては、輸出額は約160億ドル、そのうち自動車の割合は14.5%である。
  ここから、160 × 14.5/100 =23.2  よって、23.2億ドルとわかる。
 ・日本は、輸出額は約80億ドル、そのうち自動車の割合は17.9%である。
  ここから、80 × 17.9/100 = 14.32 よって、14.32億ドルとわかる。
以上より、自動車の輸出額が最も大きいのはドイツだとわかるので、選択肢イは不適当である。

〇選択肢ウについて。
 輸出額と輸入額は、資料Ⅲから読み取ることができる。
 ・アメリカ合衆国は、輸出額は約170億ドル、輸入額は約300億ドルである。
  よって、170 – 300 = -130 したがって、輸出額から輸入額を引いた金額はおよそ-130億ドルである。 
 ・中国に関しては、輸出額は約340億ドル、輸入額は約270億ドルである。
  よって、340 – 270 = 70 したがって、輸出額から輸入額を引いた金額はおよそ70億ドルである。
 ・ドイツは、輸出額は約160億ドル、輸入額は約140億ドルである。
  よって、140 – 160 = -20 したがって、輸出額から輸入額を引いた金額はおよそ-20億ドルである。
 ・日本については、輸入額は約80億ドル、輸出額は約80億ドルである。
  よって、80 – 80 = 0 したがって、輸出額から輸入額を引いた金額はおよそ0であるとわかる。
以上より、輸出額から輸入額を引いた金額が最も大きいのは中国だとわかり、選択肢ウは適当である。

〇選択肢エについて。
 輸出品目の中の機械類の割合は、資料Ⅳより、多い順に中国、日本、ドイツ、アメリカである。
 輸出額については、資料Ⅲから、中国が約340億ドル、日本が約80億ドル、ドイツが約160億ドル、アメリカ合衆国が約170億ドルである。
よって、「輸出品目に機械類が占める割合が高い国ほど輸出額が大きい。」という記述は誤りであり、選択肢エは不適当である。

よって、選択肢ウが適当である。








■大問5



次の略年表を見て、下の1~5の問いに答えなさい。



5-1:年表中の[ X ]は、国会の開設に備え、板垣退助を党首として結成された政党である。この政党の名称を書きなさい。



解答 : 自由党


解説 : 国会の開設に備え、板垣退助を党首として結成された政党は自由党である。




5-2:年表中の下線部①に「日露戦争が始まる」とあるが、出征した弟の身を案じて、日露戦争中に「君死にたまふことなかれ」という作品を発表した人物として正しいものを、次のア~エから一つ選び、その記号を書きなさい。

ア 与謝野晶子  イ 森鷗外  ウ 平塚らいてう  エ 樋口一葉



解答 : ア


解説 : 日露戦争中に「君死にたまふことなかれ」という作品を発表したのは、与謝野晶子である。これは、日露戦争に出兵した弟を思って書いた作品である。他の作品には、『みだれ髪』などがある。よって、選択肢アが適当である。

他の選択肢についても整理する。
選択肢イの「森鷗外」は、明治時代の作家で、『舞姫』『高瀬舟』などの作者である。
選択肢ウの「平塚らいてう」については、女性解放運動を指導した人物である。「元始、女性は太陽であった」という言葉で始まる、『青鞜』という雑誌を創刊した。
選択肢エの「樋口一葉」に関しては、『たけくらべ』『にごりえ』などの小説を書いた人物である。以前は、五千円札の肖像画としても採用されていた。




5-3:年表中の下線部②に「普通選挙法が成立する」とあるが、右の資料Ⅰは、我が国の衆議院議員選挙について、全人口に占める有権者の割合の推移を表したものである。1920年と比べて1928年の有権者の割合が大幅に増加したのは、普通選挙法で有権者の資格がどのように定められたからか、簡潔に書きなさい。



解答 : 有権者の資格が満25歳以上のすべての男子に与えられると定められたから。


解説 : 1925年に普通選挙法が改正されたために、有権者の割合が増加したと考えられる。1925年の改正では、それまでの有権者は「25歳以上で直接国税3円以上を納める男子」だったのに対し、国税の金額に関係なく、「満25歳以上のすべての男子」に変わったことが挙げられる。
よって、「有権者の資格が満25歳以上のすべての男子に与えられると定められたから。」といった答えが書けていればよい。




5-4:右の資料Ⅱは、日中戦争が始まるきっかけとなった盧溝橋事件の発生を伝える新聞記事である。この事件が起こったのは、年表中のA~Dのどの時期に当てはまるか、A~Dから一つ選び、その記号を書きなさい。



解答 : C


解説 : 盧溝橋事件は、日中戦争のきっかけとなった出来事である。日清戦争は1937年に始まるので、Cの時期が適当である。 また日中戦争が起こったのは、第一次世界大戦より後で、太平洋戦争よりは前の時期なので、やはりCが適当だと導き出せる。






5-5:年表中の下線部③に「GHQによる民主化政策が始まる」とあるが、GHQによる民主化政策が始まって以後の我が国の経済に関する次のア~エのできごとを、年代の古いものから順に並べ、その記号を書きなさい。

ア 政府が所得倍増計画を掲げ、経済政策を推進した結果、国民総生産が資本主義国の中で、アメリカに次いで第2位になった。
イ アメリカが大量の軍需物資を日本で調達した結果、特需景気が起こった。
ウ 多くの企業が土地や株式を買い集め、地価や株価が高くなりバブル経済とよばれる好景気が起こった。
エ 高度経済成長後の不況を、省エネルギー技術の開発や企業の合理化を進めて乗り切る中で、造船などにかわって自動車や精密機械などの輸出が増えた。



解答 : イ→ア→エ→ウ


解説 : まずは、それぞれの選択肢を整理する。
選択肢アは、「所得倍増計画」という部分に着目する。これは1960年に池田勇人首相がかかげた目標で、「10年で国民所得(GDP)を2倍にする」という長期経済政策である。
選択肢イについては、「特需景気」とは朝鮮戦争の勃発によって日本の受注が急増し、戦後不況を脱したものである。よって、これは1950年代のことである。
選択肢ウに関しては、「バブル経済」という言葉に注目する。これは1986年末頃から1991年初頭にかけての、土地や株式などの資産価格が上昇した時期のことである。
選択肢エは、「高度経済成長期」については、1950年代中ごろ~1970年代の前半にわたる急激な経済成長のことである。この後の不況ということは、1970年半ば以降のことである。
よって、イ→ア→エ→ウの順に並べることができる。








■大問6



次の1~3の問いに答えなさい。



6-1:近年の我が国の社会や経済に関して述べた次のX・Yの文について、その正誤の組み合わせとして正しいものを、下のア~エから一つ選び、その記号を書きなさい。
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X:労働力不足を背景に、外国人労働者の受け入れを、さらに拡大していくためのしくみづくりが求められており、外国人労働者を積極的に雇用する企業も増えている。
Y:商品を購入する際には、現金だけでなく、クレジットカードや電子マネーなどさまざまな支払い方法が用いられている。
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ア X – 正  Y – 正   イ X – 正  Y – 誤
ウ X – 誤  Y – 正   エ X – 誤  Y – 誤



解答 : ア


解説 : ・Xの文について。
 日本では少子高齢化が進んでおり、企業が抱える人手不足を解消するのに、外国人人材が有効な手段だと考えられている。よって、Xの記述は正しい。

・Yの文について。
 商品を購入する際の支払い方法はさまざまであり、クレジットカードや電子マネーでのキャッシュレス決済も行われている。したがって、Yの説明は正しい。

よって、選択肢アが適当である。




6-2:次の資料Ⅰは、のぞみさんが、日本銀行の役割についてまとめたノートの一部である。ノート中の[ a ]に当てはまることばを書きなさい。

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資料Ⅰ
 【日本銀行の役割】
 日本銀行は、日本の中央銀行であるが、政府のお金を出し入れする「政府の銀行」としての役割や、銀行から資金を預かったり、銀行に貸し出したりする「銀行の銀行」としての役割がある。また、日本銀行には、「[ a ]銀行」としての役割があり、2024年7月3日からは、新紙幣を発行している。



解答 : 発券(銀行)


解説 : ノートの文章の最後に書かれている「2024年7月3日からは、新紙幣を発行している。」という部分に着目する。ここから、日本銀行の役割のひとつで[ a ]に当てはまる言葉は、「発券」である。




あかりさんは、65歳以上の高齢者に関する問題について調べた。このことについて、次の(1)・(2)の問いに答えなさい。



6-3(1):次の資料Ⅱは、イタリア、オーストラリア、韓国、中国、日本、フィリピン、ブラジルの、2010年と2030年(推計値)の総人口に占める高齢者の割合を表したものである。この資料から読み取れることを述べた文として正しいものを、下のア~エから一つ選び、その記号を書きなさい。


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ア 2010年と2030年で、総人口に占める高齢者の割合が高い上位3か国の順位は、変わらない。
イ 総人口に占める高齢者の割合が10%を下回っている国は、2010年は3か国だが、2030年では2か国になる。
ウ 2030年の総人口に占める高齢者の割合が2010年の2倍以上になる国は、2か国である。
エ 2010年と2030年の総人口に占める高齢者の割合の差が大きい国は、大きい方から順に、韓国、ブラジル、中国である。



解答 : ウ


解説 : それぞれの選択肢について整理する。

・選択肢アについて。
 2010年に総人口に占める高齢者の割合が高い上位3か国は、日本、イタリア、オーストラリアである。対して、2030年の総人口に占める高齢者の割合が高い上位3か国は、日本、イタリア、韓国と推計されている。つまり、順位に変化があることがわかるので、選択肢アは不適当である。
・選択肢イについて。
 総人口に占める高齢者の割合が10%を下回っている国は、2010年には中国とフィリピン、ブラジルの3か国、2030年にはフィリピンの1か国のみと推定されている。よって、選択肢イは誤りである。
・選択肢ウについて。
 2030年の総人口に占める高齢者の割合が2010年の2倍以上になる国は、資料Ⅱより韓国と中国の2か国である。したがって、選択肢ウは適当である。
・選択肢エについて。
 2010年と2030年の総人口に占める高齢者の割合の差が大きい国を大きい順に並べると、韓国(差:14)、中国(差:9.6)、イタリア(差:7.9)、日本(差:7.8)、ブラジル(差:6.1)、オーストラリア(差:5.9)、フィリピン(差:2.6)の順になる。よって、選択肢エは不適当である。

以上より、選択肢ウが適当である。




6-3(2):次の資料Ⅲは、我が国の高齢者のうち、一定以上の収入がある75歳以上の医療費の自己負担を、1割から2割に引き上げることを伝える2021年6月5日の新聞記事の一部であり、資料Ⅳは、65歳以上の高齢者人を支える現役世代の人数を表したものである。高齢者の医療費負担を増やすのはなぜか、その理由を、「高齢者」と「現役世代」の二つの語を使って、簡潔に書きなさい。



解答 : 高齢者を支える現役世代の負担が増えるのを抑えることができるから。


解説 : 問題文より、資料Ⅳには65歳以上の高齢者1人を支える現役世代の人数が表されていることがわかる。この資料を詳しく見ると、資料Ⅲの新聞記事が出た当時は現役世代2.3人で高齢者1人を支えていたことが読み取れる。対して2030年には、現役世代1.9人で高齢者1人を支えるという推測がなされている。1970年、2015年、2030年と年を経るにつれて、高齢者1人を支える現役世代の人数が減っていることがわかる。
よって、高齢者の医療費負担を増やす理由として、高齢者を支える現役世代のさらなる減少を見据えて、現役世代の負担増加を抑える目的があると考えられる。
したがって、「高齢者を支える現役世代の負担が増えるのを抑えることができるから。」といった理由が書けていればよい。




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